国政への影響について。自民党内では「今回の都知事選の結果は勝利とは言えない。野党と争った大事な都議補選で2勝ではさすがに敗北としか言いようがない」と受け止めている。都議補選では自民党・茂木幹事長や石破元幹事長らポスト岸田候補が応援に入ったが、2勝6敗と負け越した。自民党関係者は“このままでは衆院選も間違いなく厳しい”と危機感を強め、中堅議員は“岸田降ろしのムードは更に強まる”と話している。実際、ポスト岸田を狙う1人は9月の総裁選に向けた動きが加速するとみている。総裁選を巡っては河野デジタル大臣が立候補を模索している他、茂木幹事長や石破元幹事長、高市経済安保担当大臣も意欲をにじませている。ただ党内からは「これまでと同じ人ではなくもっと新しい顔じゃないと戦えない」と話す人もいて、「今の状況を打開できるのは小泉さんしかいない」と小泉進次郎元環境大臣の出馬に期待する声も上がっている。