岸田総理大臣は総裁選に立候補しない考えをなぜ今表明したのか。岸田総理は会見で退陣表明のタイミングについて来月の総裁選に向けた動きが本格化するのを前に政治とカネの問題へのけじめとして自分自身で決定したと強調した。岸田総理に近い政権幹部の1人は裏金事件で批判を浴びていた去年の末から今年初めの時点でこの決断はある程度見定めていたのではないかと話しているが、自民党内には岸田総理が再選を目指すとの見方が多かったため、驚きの声が上がっている。一方、総裁選をめぐっては茂木幹事長や石破元幹事長、河野デジタル大臣が出馬に意欲を示しているほか、小泉進次郎元環境大臣や小林鷹之前経済安保担当大臣、高市経済安保担当大臣を推す声も出ている。ポスト岸田をめぐる党内の動きが活発化する見通し。