自民党の総裁選挙を巡り、林官房長官はきのう立候補を表明した。茂木幹事長が記者会見を開いて表明することにしていて、経済再生や、地方活性化に取り組む考えを強調するとともに、政治とカネの問題を受けた党改革への決意を示すものとみられる。すでに立候補を表明している議員の動きも活発になっている。石破元幹事長は、党所属議員へのあいさつ回りを行い、相次ぐ派閥の解散を念頭に「それぞれ主義、主張に共鳴するかどうかのウエイトがいままでより高い」と述べた。河野デジタル大臣は、子育て支援施設を視察し、支援に力を入れる考えを示した。小林鷹之氏は、麻生副総裁に立候補することを報告し、激励を受けたとする一方で「旧派閥に対して支援を求めることは一切しない」と述べた。今後は小泉進次郎氏があさって、高市経済安全保障担当大臣が来週9日に記者会見して、立候補を表明することにしている。これに加え、加藤元官房長官、上川外務大臣が12日の告示までの立候補表明を目指している。さらに、齋藤経済産業大臣、野田聖子氏、青山繁晴氏も、立候補に意欲を示している。閣僚や党幹部による表明が相次ぐ中、岸田政権の政策や政治改革の方向性を継承するかどうかも選挙戦の争点となる見通し。