頼房の時代、水戸藩は尾張藩、紀州藩と同格とはみなされていなかった。実際、石高は半分程度で、官位も下。家光とって警戒すべき対象ではなく、1歳年上の頼房に黄金、狩りで仕留めた鶴を贈っていた。水戸の藩邸にも足を運び、土造りだった水戸城の石垣改築も発案。尾張、紀州に匹敵するよう頼房の権威を高める狙いがあったという。ただ、今も水戸城は土造り。静岡・沼津市にある石切場で調達した石を海路で輸送する場合、那珂川を通航しなくてはいけない。ただ、転覆事故が起こるほどの難所で、計画が頓挫した要因と考えられるという。
住所: 茨城県水戸市緑町2-1-15
URL: http://www.rekishikan.museum.ibk.ed.jp/
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