山梨県南アルプス市の和だこ職人・渡辺高一氏(90)に密着した。渡辺氏は自宅の倉庫を改装したアトリエで、和だこを35年にわたり制作し続けている。たこに骨組みをつける際には、天候も考えて作業している。雨の日に骨組みを貼る。和紙は雨が降ると湿気を含み、晴れるとピンと張る。渡辺氏は55歳の時に、職場の上司にすすめられて和だこ作りを始めた。県内の愛好家に呼びかけ「風林火山凧の会」を結成し、全国各地の和だこ大会に出場してきた。65歳のときにはラオスにも行き、障害者施設の子どもに和だこづくりを教えた。渡辺氏は今でも和だこを完成させると、仲間と一緒にたこあげをして状態を確かめる。渡辺氏の和だこ作りは仲間の心も豊かにする。渡辺氏は卒寿の記念に個展を開いている。
