財政政策を巡り自民党は財政再建派と積極財政派の2つの組織を統合した新しい組織を立ち上げた。財政健全化に向けた目標の扱いなどについて本格的な議論を進めることにしている。自民党内にはこれまで財政健全化を重視する議員らによる財政健全化推進本部と積極的な財政出動を求める議員らによる財政政策検討本部が並立していたがこの2つの組織を統合して新たに財政改革検討本部を設置した。本部長は小野寺政務調査会長が務めナンバー2の本部長代理には財政再建派の古川禎久元法務大臣と積極財政派の西田昌司参議院議員がそれぞれ就く。また麻生元総理大臣、菅元総理大臣、岸田前総理大臣の3人の総理大臣経験者が最高顧問になる。新しい組織は政府がことし6月ごろに決定する骨太の方針を見据え基礎的財政収支を今年度、2025年度に黒字化させるとした目標の扱いなどについて今後、本格的な議論を進めることにしている。財政再建と積極財政の双方の立場の意見をどのようにまとめていくかが焦点となる。