世界水泳は今年の7月、シンガポールで行われる。これまで多くのトップスイマーたちは日本の大学に進学。腕を磨いてきた。ところが競泳界の常識を変え得る存在が出てきた。平井瑞希さん、18歳。先週の日本選手権・100mバタフライでは日本記録保持者の池江璃花子さんを相手に一度もトップを譲らず優勝。見事、世界水泳代表を勝ち取った。進学先はアメリカ・テネシー大学。去年のパリオリンピックでは高校生で初出場ながら7位入賞。高校生オリンピアンが卒業後日本ではなくアメリカの大学に進学するのは史上初めてのこと。日本水泳連盟競技委員長代行・倉澤利彰は「近年だんだんと大学生のレベルが低迷している」、松田丈志さんは「今の平井さんが選べるベストチョイス」、平井選手は「課題を明確にしてから挑戦して、積み上げて、結果につなげたい」と語った。