最大1000万円もの赤字経営だった老舗和菓子店。28歳の元ギャル女将が立て直したというが、きっかけとなった看板商品が溶けないアイス。出したてはアイスキャンディーのように硬い食感だが、時間が経ってゼリー状になるとプルッとした食感になるという。実は不人気だった葛ゼリーという商品を改良したもの。元がゼリーなので溶けない。ネット販売などで1日に5万本も売れた人気商品。さらにお店の復活には榊さん自身の成長も大きく関係していた。幼い頃からお店を継ぐことを夢見ていた。しかし、自分に自信がなかったという。ギャルになって見た目に自信は持てたけど中身が伴っていたかというと伴っていなかったと振り返る。20歳でお店を継いだ時は和菓子の素人。自信のない榊さんには厳しい環境だった。どうしてもお店を守りたかった榊さんはできることを頑張ることに。それが表れているのがチラシ。手書きのチラシ約1000枚を自ら配った。すると1人だけ来てくれたお客さんが。「こんなの入れられたら来ないわけにいかない!」と言われて泣いてしまったという。1つ1つの小さな努力で経営は上向きに。見事に老舗を立て直した。初めて自分の人生で自分のことを好きだなと思えたと振り返った。