東京・葛飾区の「豪麺MARUKO」では、材料費の高騰などでコロナ禍前に比べて1杯にかかるコストは1.5倍になったが、価格は1杯830円に抑えているという。簡単に値上げできず、苦境に立たされているラーメン店。去年の倒産件数は過去10年で最多となっている。こうした状況に追い打ちをかけるのは今年7月から発行される新紙幣。券売機を導入している店では新紙幣に対応した券売機への更新を迫られている。その費用は1台あたり100万円を超えるケースも少なくないという。店がある東京・葛飾区は30万円を上限に更新にかかる費用の半額補助を決定。専門家は新紙幣対応の影響もあり、今後はラーメン店の倒産件数は高止まりと指摘した上で、「行政の補助の試みがもう少し広がっていけばいい」とコメント。