昨日から健康保険証の新規発行が停止されたが、高齢者施設ではマイナンバーカードと保険証のひもづけを解除する動きもある。葛飾区の高齢者施設では毎日のように医療機関を受診する対応に追われていて、これまでの健康保険証は施設で預かっていたが、紛失のリスクや暗証番号対応などの懸念からマイナ保険証については預からない方針に決めた。暗証番号について厚労省の資料には「原則として法定代理人以外の者に知らせることは適当ではありません」と記されている。受診の都度家族の同行があれば問題ないが、現実的ではない。横浜の歯科クリニックでは暗証番号を忘れて従来の保険証で受け付ける人も。このクリニックでは去年10万円かけシステムを導入したが、利用者は1割未満だということ。マイナ保険証のメリットの1つが受診歴や処方薬の情報の共有。だが従来のお薬手帳の方が楽という声も。