和歌山県のポツンと一軒家を訪れ、主の君平さんに話を聞いた。東京から完全に移住し、山を開墾したという。畑では葡萄、パッションフルーツ、キウイなどを栽培し、獣害対策の柵を設置していた。家庭菜園では約30種類の野菜を栽培。地区行事に積極的に参加して地域の人と知り合った。君平さんは群馬県出身で東京理科大学薬学部に進学。ペンシルベニア州立大学で博士号を取り、ハーバード大学研究員になった。大学では心臓の研究をしていた。30歳のときに研究者と結婚。1人息子はアメリカで医学部の准教授をしている。妻とは離婚し37歳で帰国。現在は他の女性と生活している。65歳で地方に移住した。山林バンクの紹介で現在の場所を知った。国立公園内で、環境庁に申請して家を造る許可を得た。周りに住んでいる人もいない。壁の色など家の規定もあるという。