各国の防衛担当の閣僚が集うアジア安全保障会議は、きょう最終日を迎えた。中国・董軍国防相は演説を行い、台湾の民進党政権を批判した。また米国などを念頭に「外部勢力のせいで平和統一の見通しが損なわれている」と指摘、武力行使の可能性も示唆した。董国防相は「中国人民解放軍は常に祖国の統一を守る不滅の強い力を持っていて、台湾独立勢力を抑えるため断固として力強い行動をとる」と述べた。一方、ウクライナ・ゼレンスキー大統領は、米国・オースティン国防長官と会談した。その後、臨んだアジア安全保障会議での演説では15日からスイスで始まるウクライナが提唱する和平案について話し合うウクライナ平和会議への参加を呼びかけた。一方懸念も。ゼレンスキー大統領は「一部の世界の指導者がまだこのサミットへの参加を表明していないことは残念」と述べた。平和会議には約100の国や国際機関が参加予定だが、中国政府が欠席を表明していて、ウクライナとしては参加国数を増やして国際世論を味方につけたい考えとみられる。