過去最多の立候補者が予想される東京都知事選挙。立候補者の乱立で選挙ポスターを貼る枠が足りなくなる恐れがある。既に40人以上が出馬を表明。現状、掲示板の貼るスペースは48人。都の選管によると、49人目以降の対応については現段階で特に決まっていないが、過去には掲示板を増やす対応をとった事例もあるという。政見放送は都知事選の場合1人5分30秒で、50人立候補した場合は計4時間35分になる計算。政治ジャーナリスト・田崎史郎氏は「蓮舫氏、小池氏の出馬で話題性が高く、注目される選挙には多くの人が出馬する。出馬し名を知らしめたい候補者もいる。一政党から複数名の出馬となると、政党名を知らしめたい思惑もあるのでは」と指摘。供託金とは、乱立を防ぐため届出の際に候補者や政党が現金や国債を預ける制度。得票数が一定に達しないと全額または一部を没収。金額は30年以上変化なく都知事選は300万円。田崎氏は供託金について「300万円が安い、高い両方の意見がある。今より安くすれば“名を知らしめたい”候補者乱立の可能性、高くすれば若い世代が出馬しにくくなる恐れがある」と指摘。小池都知事はあす出馬を表明するとみられる。都知事選は今月20日告示、来月7日投開票。