リビングにはソファが置かれ、藤井夫婦の語らいの場となっていた。3畳の小上がり場は藤井の母が過ごしていた。板の間からの小上がりは33センチ。少々高めな理由は、畳に座った人と、椅子に座った人の目の高さを揃えるためにあげたという。畳と椅子での暮らしが共存できるようにと設計された。帰ってきた子どもたちが過ごすのはリビングに面した読書室。子どもたちの机と、藤井の机が置かれ、それぞれに本棚が配置。この家の家具は全て藤井のデザイン。勉強で疲れた時には障子をあけてリフレッシュ。それぞれの居場所がありながら家族の気配を感じられる。大きすぎず小さすぎずちょうどいい暮らしに。最も心地よい場所は縁側で、サンルームのようにも見える。
