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今回はポール・ヘニングセンの照明を特集。
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オープニング映像。
京都府北白川にやってきたのは田辺誠一。訪れたのは、環境工学の先駆者として知られる建築家の藤井厚二が1926年に手掛けた旧喜多邸。現在は北欧のヴィンテージ家具を扱うギャラリーになっている。そのポール・ヘニングセンのランプは銅製のランプ。今日の作品はポール・ヘニングセンのPHシリーズ。1926年の誕生から、ヘニングセンの生涯を通じてブラッシュアップされ、様々なバージョンが生み出されてきた照明の傑作シリーズ。
PHシリーズ特の徴は複数のシェードが重なったフォルム。中でも世界中で愛されている照明はPH5。おしゃれなだけでなく、眩しくないのが特徴。ヘニングセンの照明を製造・販売するルイスポールセンジャパンの荒谷さんが登場。田辺はトルボーというシリーズの照明を愛用しているがヘニングセンがデザインした街路灯をモチーフにして作られたもの。ヘニングセンの照明にはどんな秘密が?
ポール・ヘニングセンはデンマークで最も傾向とを憎む男とも言われた。ヘニングセンが照明のデザインを始めたのは、一般家庭への電気の普及が進み始めた1920年。光が闇を駆逐して、明るいことが進歩や豊かさの象徴と考えられた。そんな時代にヘニングセンは夜が昼になってしまうのはイヤだと語っている。
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ポール・ヘニングセンはデンマークのコペンハーゲンに1894年に生まれた。眩しさ嫌いの原点は少年の頃の記憶。女優だった母が初めて電灯を目にした時に眩しすぎると答えた。
ポール・ヘニングセンは建築家、映画監督、批評家と、多彩な分野で才能を発揮。中でも照明のデザインに最も力を入れた。ヘニングセンの照明が最初に注目されたのは1925年のパリ万博で発表されたパリランプ。眩しさとなる光源が見えないように6枚のシェードで覆った。それまでの照明デザインといえば、フリンジなどの華やかな装飾が重視されていた。シェードで光をコントロールする画期的な発想は人々を驚かせた。完全に眩しさを降り除くことを目指して光の反射を計算し続けたヘニングセン。ついにある形にたどり着いた。フォーラムランプは自動車の展示ホールの照明として発表された。たった3枚のシェードで眩しさを排除することに成功した。その秘密はシェード曲線。巻き貝などの自然にみられる対数螺旋を用いて光を効率的に反させる。光を均一に拡散させることで眩しさを抑えて広い範囲を照らせる高い機能性。加えてランプ自体の美しさも称賛された。フォーラムランプから生まれた3枚シェードおデザインはPHランプとして多様な形で発展し広く使われるようになった。しかし思わぬ自体に、光が強くなるとともに光源の見えていたっ電球から光を拡散するフロスト電球に進化。ヘニングセンは怒り、眩しさへの徹底抗戦から生まれたのがPH5。
北欧の照明やデザインを研究している九州産業大学の小泉教授を訪ねた。1958年にPH5の誕生と同じ年にヘニングセンが手掛けたPHアーティチョーク。72枚のシェードで眩しさの元になる光源を隠している。電球を徹底的に隠す。そのこだわりはPH5でも貫かれている。PH5の断面図では、対数螺旋の3枚シェードをベースに、光源を覆うシェードや細かな反射板などが追加されている。シェードに光を反射させ、漏れる光の量を見事にコントロールしている。実際にどんな灯りになるのか実際に飾ってみると目の高さにあっても眩しいことはなく、そのうえでテーブルの上は明るい。夜にはあたたかい空間に。
ヘニングセンはPH5に想いを託している。夕暮れ時に、空が赤く染まり、夜に暖炉には暖かな火がともる。灯りは自然界と同じサイクルであるべきと考えたヘニングセンはPH5に追加した、パーツの内側を着色。夕日の暖かさをもつ光の色を作り出そうといている。着色されていないものと比較すると、着色されたほうが光が赤くなる。
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京都の中京区にきた田辺。京都で最高峰と言われる俵屋旅館は、300年前に江戸時代中期に創業し、ヘニングセンのランプと深いつながりがあるという。
京都の俵屋旅館にはヘニングセンと深い関わりがあると聞いて田辺が向かったのはPHランプのある部屋にはPH 2/1 ステム・フィティングが。この部屋が宿泊客が自由にくつろげる部屋で伝統的な和風建築の中に北欧家具が設えられている。和の空間が美しい客室にも。俵屋旅館では長年ヘニングセンのランプを使用し続けてきた。和の空間に調和する理由のヒントには谷崎潤一郎の陰翳礼讃にある。
日本には陰影に関して美意識をもつが北欧の暮らしにはそれは共通していた。近年世界中で注目されている北欧・デンマークの生活スタイルのヒュッゲ。居心地の良い空間や、楽しい時間を意味する。それにかかせないのは灯りの生み出す陰影。PHシリーズは誕生から100年を経て時代に求める照明器具になった。
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田辺にヒュッゲに挑戦してもらった。使うのは北欧の名作照明。普段は天井からの灯りがまんべんなく照らすが、ヒュッゲな照明で大切なのは、部屋の照らし方と手元の照らし方。田辺はPHシリーズのフロアランプを部屋の中心に設置。部屋をテラス光を2箇所にし、読書や食事をしたい場所には灯りが強いものを。手元のあるさが必要なものはベッドの横へ。最後に彩りとしてアクセントとなる光を置いたら完成。
田辺はヒュッゲを味わえる部屋に仕立てた。その感想に全然違うと答えた。現在、大阪高島屋では北欧のあかり展が開催している。ヘニングセンの照明を始め様々な北欧の照明をみることができる。
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