北欧の照明やデザインを研究している九州産業大学の小泉教授を訪ねた。1958年にPH5の誕生と同じ年にヘニングセンが手掛けたPHアーティチョーク。72枚のシェードで眩しさの元になる光源を隠している。電球を徹底的に隠す。そのこだわりはPH5でも貫かれている。PH5の断面図では、対数螺旋の3枚シェードをベースに、光源を覆うシェードや細かな反射板などが追加されている。シェードに光を反射させ、漏れる光の量を見事にコントロールしている。実際にどんな灯りになるのか実際に飾ってみると目の高さにあっても眩しいことはなく、そのうえでテーブルの上は明るい。夜にはあたたかい空間に。
住所: 京都府京都市左京区北白川伊織町54