2025年2月15日放送 22:00 - 22:30 テレビ東京

新美の巨人たち
【デザイナー田島照久/尾崎豊「十七歳の地図」レコードジャケット】

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(オープニング)
今回は…

デザイナー田島照久が手掛けた尾崎豊の「十七歳の地図」レコードジャケットを特集。

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15の夜十七歳の地図尾崎豊約束の日 LAST APPEARANCE 完全版
オープニング

オープニング映像。

新美の巨人たち
すばらしきレコードジャケット ポップでアートなその世界

田島照久が手掛けたレコードジャケットでは浜田省吾、ハウンド・ドッグ、真理子などそのどれもがアートそのもの。東京・渋谷にはレコードショップの老舗のタワーレコード渋谷店がある。辛島美登里が店へ。数々の名盤がと所狭しと並びレコードジャケットの博物館とも言える。今レトロなレコードは若者にも大人気。今日の作品は田島照久デザインの尾崎豊の十七歳の地図。

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タワーレコード渋谷店ハウンド・ドッグ十七歳の地図尾崎豊永井真理子浜田省吾渋谷区(東京)田島照久
デザイナー田島照久×辛島美登里 レコードジャケットのアート旅

尾崎豊の「十七歳の地図」レコードの発売は1983年。若者の心を掴んだロックアルバムの金字塔。夕暮れ時なのか冷たく無機質な街並みから逃走し壁から飛び降りる17歳の尾崎豊。デビューアルバムなのにその姿はモノクロで顔がよくみえない。その影は儚いようでもあり力強くも見える。辛島さんは南青山にある田島照久の仕事場へ。事務所に併設されたギャラリーには今まで田島が手掛けたジャケットや写真が展示されていた。田島は辛島美登里ファースト・アルバムGentlyを始め、数々のジャケットのデザインをしている。辛島がお気に入りだというジャケットの写真は田島が撮影したもの。

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BEAUTIFULGently十七歳の地図南青山(東京)尾崎豊
尾崎豊「十七歳の地図」 伝説のジャケットが生まれた日

田島照久は尾崎豊との出会いについて今度デビューする歌手のジャケットデザインを頼まれ、その時には十七歳の地図という名前のアルバムタイトルにするということと、15の夜の歌詞の一節をインフォメーションとしてもらっという。数少ない情報をもとにアイディアを出していくがランダムに連ねた言葉の中で思いついたのが飛び降りる。受験戦争や管理教育が進んだ1980年代では若者たちが重たい閉塞感にいた。ジャケット撮影の日に青山学院の学生服を来た尾崎豊がやってきたが手に紙袋を持っていたという。

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15の夜十七歳の地図尾崎豊

田島照久は尾崎豊と初対面の際には学生服を着ており、撮影のために黒いシャツとジーンズを持ってくるよう頼んでいたが、それを紙袋に入れてきたという。撮影はスタジオに作った台から尾崎自身が飛び降りるというもの。尾崎の姿を何枚も撮影し42回も飛んだという。60カットの中で選ばれた1枚について田島は彼がしようとしているロック色をなんとか出したいと顔は見えなくてもいいのではと感じたという。そのジャンプを尾崎はステージで再現することになるという。

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十七歳の地図尾崎豊
尾崎豊「十七歳の地図」 ジャケットに択したもの…

尾崎豊の「十七歳の地図」の秘蔵資料がある。当時の印刷用指定紙の資料が残っていたが縦36センチ、横66センチのケント紙には田島の脳内に浮かんだイメージを具体的に記した設計図が。細かな情景と、祈るような思いが書き込まれていた。PHはフォトの指示で、このジャケットに使用されている色はデジタルで着色したのではなく、写真の一部を切り取って使用されている。実際に使用されたものは、山の稜線と夕景のコントラストはジャンプする尾崎の背景に。さらにブルーやグレーのコントラストは尾崎自身が映る写真からそれぞれ使用されている。こうした指示のもと作られたのがジャケット。朝でもなく、夜でもなく夕暮れという自然の色は完成が豊かな17歳の尾崎にそれがふさわしいと感じたという。

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尾崎豊 伝説のステージ あのジャケットのように

十七歳の地図発売から8か月経過した日比谷野音で行われたイベントで、田島は会場で尾崎豊の様子を一部始終撮影していた。すると2曲目の間奏に入った時に尾崎は7mの照明の足場にのぼりあのジャケットのようにダイブしたという。その姿は目に焼き付いたという。

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グラフィックデザイナー 田島照久 鮮烈なアートセンス

田島照久は1949年11月11日に福岡県筑後市に生まれた。絵を描くのが好きな少年で、高校県展で最高賞を受賞した桜島のポスターは原点とも言える作品。多摩美術大学を卒業するとデザイナーとしてCBS・ソニーに入社。マイルス・デイビスやボブ・ディランなどのCDジャケットに心血を注いだ。しかし6年後に退社すると、1年間のアメリカ放浪へ。そこでひたすら写真を撮影した。

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グラフィックデザイナー 田島照久 尾崎豊との忘れえぬ写真

1984年11月に駒沢公園で田島は尾崎に落ち葉のところに寝転がってほしいと頼んだという。尾崎はそれに対し寝転がったというがその時の写真では尾崎が田島に渡された石を持たせたが、その写真ではあえて石にフォーカスをおいた。それが卒業のシングルジャケット写真に。

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田島照久のレコードジャケット「浜田省吾」という伝説

田島照久は1980んから現在まで45年にわたり浜田省吾というアーティストと向き合ってきた。中でも印象的なものは Down by the Mainstreet。田島がアクリル絵の具で描いた原画が残されている。このジャケットは浜田が車の中でマネーという曲を聞かせてくれたことがヒントになり生まれたという。

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DOWN BY THE MAINSTREET浜田省吾
異能のデザイナー 田島照久の仕事

田島照久のデザイナーとしての仕事を紹介。ギタリスト佐橋佳幸の新作ジャケット制作過程を紹介。まずはアイディアをまとめたラフなデザインを手書きでつくるそれをもとにデジタルで書き直し背景を作成。その後イメージにあわせてスタジオで人物を写真撮影。その写真を当てはめて文字やロゴを入れれば完成。すでに田島の仕事は本の装丁やCGによる恐竜の写真集、様々なアニメのポスターやパッケージデザインを担当した。あえてメインキャラは大きく使用せずにロゴは英字でシンプルスタイリッシュに。余白がキャラを際立たせるがこれが田島スタイル。渋谷クロスタワーのテラスには尾崎豊の死後に建てられた十七歳の地図の歌碑がある。

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尾崎豊×田島照久 自由で濃密な時間

田島のデザイナー人生で尾崎豊と仕事をした9年間は特別だったという。自分が好きなように作ればその世界観が出来上がったのが不思議だったという。田島照久がこれまで手掛けたジャケットデザインやポスターの作品集が発売。

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(エンディング)
次回予告

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