5歳で将棋と出会った藤井八冠、負けず嫌いだった少年は強くなることを惜しまなかった。当時の将棋ノートには詰将棋の回答がびっしり残っている。そして史上最年少14歳でプロ入り後もそうした姿勢を変えることはなかった。初のタイトル「棋聖」の獲得は2020年7月。渡辺明棋聖を17歳11か月で破り史上最年少記録を打ち立てた。その後もタイトルを次々獲得。今年6月には「名人」を獲得し七冠に。そしてきのうプロ入りから7年21歳にして八大タイトルすべてを手にする快挙を成し遂げた。さらなる進化を誓った藤井八冠。このあと師匠・杉本昌隆八段と強さの秘密に迫る。