神奈川県の平塚市博物館は館内のプラネタリウムで平安時代の星空を再現し、藤原道長が宴席で詠んだと記録される“この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることも無しと思へば”という和歌かについて紹介してきた。博物館では和歌が詠まれた旧暦の10月16日が今年はきょうにあたることから“道長と同じ月を見上げよう”と題したキャンペーンを行って、月を撮影した写真をSNSで投稿するよう呼びかけている。博物館によると“道長が和歌を詠んだ時間帯は満月から半日ほどが経過し、わずかに欠けた月”が昇っていたということで“今夜は道長が和歌を詠んだときに見上げた月とほぼ同じ形の月が観測できる”としている。