高卒3年目の21歳、千葉ロッテマリーンズの田中晴也を取材した。ロッテは現在パ・リーグ最下位ながら交流戦で2カード連続勝ち越し中。3月に侍ジャパンに選出された種市篤暉は田中について「日本を代表するレベルの投手になる」などと話した。昨シーズン、プロ初勝利をあげると、自信を持って臨んだ今シーズンは不振のチームの中でトップの3勝をあげ、防御率2.09と結果を残している。分かっていても打てない、伸び上がるストレートを投げられる。元侍ジャパンの投手コーチを務めた建山義紀は「昔の藤川球児のような狙っていてもボールの下を通過するような」などと表現した。そのストレートを活かし、奪三振率は9.42とパ・リーグトップレベルに匹敵。今シーズン自信となった究極の一球が4月16日の日本ハム戦。5回ツーアウト満塁のピンチで150キロ超のストレートで押していくと最後は自己最速を更新する156キロ。田中は「2桁勝利はまだまだ狙っている」などとコメント。