- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 吉岡真央 矢崎智之
オープニング映像。
国会は今日から新年度予算案の実質的な審議が始まった。少数与党が新年度予算案の審議に臨むのは31年ぶり。普段はカメラが入ることのない予算委員会の舞台裏に密着。これまでとは異なる大きな変化が見えてきた。予算委員会の開会直前、国会の廊下を走る委員会の運営を担当する国会職員・衆議院委員部第一課・安部幸也さん。国会審議の裏側で審議が円滑に進むよう支えているのが安部さん率いる委員部の人たち。きのうの委員部。重要な仕事の1つが質疑に立つ国会議員と政府側の答弁者を確定させること。議員からは質問内容に加え、どの大臣に答弁を求めるか要求がある。それを政府側に連絡。政府側には官僚などを含めて検討してもらい答弁者を確定していく。今年、安部幸也さんの仕事にはある変化が。安部さんが確認するよう指示したのは例年は見ることがない昔の資料。与野党の勢力が伯仲していた1977年の通常国会の記録。国会が少数与党の状況の中、あらゆる先例を把握し手続きに間違いがないようにすることが重要だという。安部さんは「予算委は“生き物”だと思っている。常に変わることがある」と語った。質疑に立つ議員にも変化。立憲民主党・城井崇衆院議員は以前は議題に挙げてこなかった具体的な予算修正を求める質疑の準備をしていた。立憲民主党・山井和則衆院議員は「今まではいくら審議しても1円も野党の要求には予算はつかなかった」、城井衆院議員は「“どうする”が逐次逐一問われている。大きな責任が伴うことを自覚しながら取り組んでいる」と語った。一方、少数与党となった自民党。自民党・中曽根康隆衆院議員は「これまでにない危機感を持って臨みたい」という。予算委員会の委員部では準備が続いていた。委員長が読み上げる次第書きなど翌朝までに膨大な資料の作成が必要。迎えた今日、委員会の進行に間違いがないよう委員長とすり合わせを行っていた。衆院・安住淳予算委員長は「かなり変わると思う。本当の意味での予算委員会を体現できれば、かなり変わったものになる」と語った。
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始まった衆議院予算委員会は与野党の間で激しい論戦が繰り広げられた。与党が年度内成立を目指している新年度予算案について自民党・小野寺政調会長は「野党とも誠実に向き合いながら審議を進め、1日も早い成立を期したい。予算に込めた思いを聞きたい」とただし、石破首相は「AI・半導体分野での投資を促進する。官民連携のもと着実に進めていき成長力を高めていきたい。“令和の日本列島改造”にも関係するが、地方の潜在力を最大限に伸ばしていくため地方創生交付金を倍増していく」と語った。立憲民主党・城井崇衆院議員は「国民生活の苦しい状況を改善するためには政府案のままではだめ。その柱は物価高対策。主張に耳を傾けて国会修正をするよう強く求めたい」とただし、石破首相は「そのために予算委員会がある。議論を承りながら、よりよい方法というものを目指したい。現時点では最もふさわしい、最もいい予算案として提案をしている」と述べた。偽情報などのリスクも指摘される生成AIについて小野寺政調会長は「日本国民が安全・安心に使えることも大切」とただし、石破首相は「いかにして安心・安全でAIの研究開発、活用ができるかについて基本計画をつくっていかなければならない」と述べた。衆議院予算委員会。政治とカネの問題を巡って立憲民主党・長妻代表代行は「都議会の“裏金議員”は“裏金”を何に使ったのかはっきりしない。ノルマ以上は自分のポケットに入るような仕組みもあった。公開しなさい、つまびらかにしなさいという指示をするか」とただし、石破首相は「法にのっとって適切に判断すると都連からそれぞれの議員に対して、そういう指示を出していると承知。都党として適正に判断していく」と述べた。政治とカネの問題では企業団体献金の扱いを巡る動きも。自民党は透明性を高めるため政党ごとに寄付の総額や高額の寄付をした企業や団体の名称を公表することなどを盛り込んだ法案を衆議院に提出した。自民党政治改革本部・小泉進次郎事務局長は「個人献金が良くて企業団体献金が悪というのは、まったく成り立たない。“禁止より公開”をさらに補強するため公開強化法案を出させてもらった」と述べた。一方、立憲民主党・野田代表は「業団体献金を禁止する法案を多くの野党で共同提出できるように環境を整えていきたい」という考えを示し、「維新とも協議している。他の政党にも呼び掛けていけるようにしていかなければ」と語った。少数与党で迎えた初日だったが、予算審議は実際に変わったのか。様変わりしたと思う。自民党には耳を傾ける低姿勢が見えたし、修正を求めた立憲民主党には責任野党としての姿勢がかいま見えた。来週以降も論戦は続く。現地時間の7日にはワシントンで石破総理大臣とトランプ大統領との初めての日米首脳会談が行われる見通しとなった。帰国後、予算案の衆議院通過に向けて野党の賛成を得るため異例の修正を行うのかどうかが焦点となる。
コメの価格高騰が止まらない。きょう発表された東京23区の消費者物価指数の速報値。米類は去年の同じ月を70%以上上回り、これまでで最大の上昇幅となった。こうした中、国は深刻な不作や災害時などに限って市場に放出するとしていた備蓄米の運用を見直すことを決めた。仙台市太白区・東北工業大学の食堂。食べ盛りの学生たちが消費するコメは1日に約44キロ。これまで比較的価格が安い古米を使っていたが、去年の秋から手に入らなくなり今は価格が高騰している新米を使用。これ以上上がるとサービスが維持できないため備蓄米の放出で価格が安定することを期待している。東北工業大学教務学生課・目黒裕二課長は「コメの価格が高騰しないとなれば学生にこれまで同様の支援ができる」と語った。きょう国が決定した備蓄米運用の見直しとはどんなものなのか。生産者が作ったコメの多くは、JAなどの集荷業者に集められ、卸売り小売り店などを経て、消費者に届けられている。これまで政府の備蓄米は深刻な不作や災害時などに限って市場に放出するとしていた。今日、国はこの運用を見直しコメの流通が滞っていると判断した場合にも1年以内に同じ量を買い戻すことを条件に放出できるようにするとした。実際に放出に踏み切るかは今後の状況を慎重に見極めたうえで判断するとしている。背景にあるのがコメの流通の現場で起きている異常事態。農林水産省によると去年収穫されたコメは679万トンと前の年より18万トン増えたと見られている。ところがJAなどの主な集荷業者が買い集めたコメの量は前の年より21万トン減少。大量のコメの行方が分からない状態になってしまっている。農林水産省は十分な量のコメが市場に出回っていないことが価格高騰の要因の一つだと見て備蓄米の活用を検討していた。江藤農相は「売り渡せることになれば、それなりの効果は期待できるのではないか」と述べた。消えたコメはどこに行ったのか。創業90年を超えるコメ販売店を取材。今年は仕入れられるコメの量がかつてないほどに減っているという。店では安いコメから順に売れていて在庫は常にぎりぎりの状態。コメ販売店・平野光治代表は「さっぱりわからない。今までにない事態」と語った。老舗のコメ販売店でも分からないというコメの行方。生産者と日頃接している集荷業者はどうなのか。今朝、集荷場を訪ねると13トン余のコメが。集荷業者・兼杉享介さんは「例年通りに近い数字で集荷はできた」と語った。生産者からコメを集荷し卸売り業者などに販売しているこの会社。今年は平年並みの量を集められているという。ただ生産者からは、これまでつきあいのなかった業者が米を買いに来ているという話をよく聞くという。コメの流通現場で起きている異変。生産と流通に詳しい宇都宮大学・小川真如助教は「農林水産省はコメを投機目的、短期的な差益を稼ごうという業者、個人がいるとみているのでは」と述べた。指摘したのは、さらなる値上がりを見込みコメを買い集めている人たちの存在。その結果、流通量を把握することが難しくなっているのではという。小川助教は「中小のこれまで扱っていない業者も含めて入り組んだ状態でコメを集めた結果、コメはあるはずなのに今どこにあるか分からない状況になった」と語った。今回の備蓄米の運用見直しは利ざやでもうけようとする人をけん制するねらいもあると見ている。小川助教は「流通段階で価格の高騰を抑える形になる。マネーゲームのためにコメを集めようとしている人たちがいるのではないか。そういう人たちへのメッセージ。あるはずの米が出て来てほしいというのが国の思惑」と語った。
大手銀行は来月適用される住宅ローンの固定金利を発表。このうち10年固定で最も優遇する場合の金利は三菱UFJ銀行が年1.44%、三井住友銀行が年2.0%、みずほ銀行が年1.6%。りそな銀行は年1.875%に、三井住友信託銀行は年1.635%にそれぞれ引き上げる。一方、変動型についても日銀が追加の利上げを決めたことを受けて今後引き上げられる可能性がある。
日本製鉄が買収を計画するアメリカの大手鉄鋼メーカーUSスチールの先月までの3か月間の決算は、鋼材価格の低下などで最終的な損益は8900万ドル、日本円で約137億円の赤字となった。最終赤字となるのは4四半期ぶり。買収計画を巡ってはバイデン前大統領が禁止命令を出すなど会社の経営は先行きの不透明な状況が続いている。
イタリアの情報保護当局は30日、生成AIの開発を手がける中国のスタートアップ企業ディープシークについて「個人データの収集などに関する情報の開示が不十分」として国内でのデータ処理を制限するとともに調査を始めたと発表した。アイルランドのデータ保護委員会は自国の利用者に関するデータ処理について情報開示を求め、フランスの個人情報監視機関もディープシークの調査を進めるなど欧米を中心に各国で警戒感が広がっている。
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ことしの春闘での賃上げの方針を説明する労使フォーラムが開かれた。約30年ぶりの高い水準となった去年と一昨年の賃上げの勢いを定着させるため経団連・十倉会長は「中小企業に賃上げを波及させていく必要がある」と呼びかけた。連合・芳野会長は「賃上げの全体目標として5%以上、中小企業の労働組合では6%以上を求めていく方針」を説明した。
全国の気象情報を伝えた。
第74代横綱に昇進した豊昇龍が、ファンの前で初めて奉納土俵入りを披露した。豊昇龍がまず臨んだのは、横綱推挙授与式。横綱推挙状ときのう作られた真新しい綱を受け取った。約3500人のファンが見守る中、第74代横綱による初めての土俵入り。おじ・元横綱朝青龍氏も見守った。攻めと守りの両方を備えるといわれる雲竜型を披露。朝青竜は「健康が大事。健康を大切にしながら、安定した万全の横綱相撲でいってほしい」、豊昇龍は「緊張した。自分らしい姿を見せていきたい」と語った。
女子ゴルフ・アメリカツアーが開幕。去年の国内ツアーで年間女王に輝き、今シーズンから本格参戦する竹田麗央選手が好スタートを切った。後半11番ホールから力を発揮した竹田選手はこのホールでバーディ、15番ホールでもバーディと2アンダーで4位で初日を終えた。笹生優花選手は後半4連続バーディで2アンダーと4位スタート。
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今年のアメリカ女子ツアーは13人の日本人選手が参戦。初参戦の5人の中でも竹田麗央選手は昨年国内8勝、アプローチなどの精度も上がり世界の舞台に挑む。また2022年・23年の年間王者である山下美夢有選手は精度抜群のショットでパリ五輪にも出場し4位と存在感を示した。山下選手ら多くの選手は来週の第2戦から参戦予定。
いよいよあす、12球団が一斉にキャンプインする。昨シーズンの王者をはじめ、各チームが続々と現地入りした。キャンプ地の沖縄に到着した昨シーズン日本一のDeNA。例年以上の大きな声援に迎えられた。去年はセリーグ3位からの下剋上を果たし、ことしは27年ぶりのリーグ優勝と2年連続の日本一を目指す。DeNA・三浦大輔監督は「守備力の向上、判断力の向上をテーマに持って、意識してあしたから取り組んでいく」とコメント。
DeNAに日本一を阻まれたソフトバンクも宮崎入り。ソフトバンク・小久保裕紀監督は「非常に悔しいオフを過ごした」と語った。去年はぶっちぎりでリーグ優勝を果たすも最後に涙。5年ぶりの日本一へ、涙を笑顔に変える1年がスタートする。小久保監督は「ハッピーエンドで終われるような1年にしたい」とコメント。
昨シーズン4年ぶりにリーグ優勝を果たした巨人。巨人・田中将大投手など期待の新戦力も加わり、13年ぶりの日本一に挑む。田中投手は「自分の健康と日本一になれるように。最初離れることに精いっぱいだと思うが、しっかり練習していきたい」とコメント。
おなじみの熱烈なファンに迎えられて沖縄入りしたのは、日本一奪還を目指す阪神。新たに指揮を執る阪神・藤川球児監督が、どのようなチーム作りを進めるのか、注目が集まる。
昨シーズン低迷した西武。新たにチームを託された西武・西口文也監督や選手たちが、神社でキャンプ中の安全を祈願した。去年まで遅らせていたキャンプインを3年ぶりに1日に戻し、巻き返しを目指す。西口監督は「ゆっくりしている場合ではない。チャレンジャー精神で思い切りぶつかっていく思いのもとやっていきたい」と語った。
カーリングの日本選手権の開幕が、あさってに迫ってきた。男女ともに10チームが出場。日本一を争うとともに、来年の五輪の代表選考を兼ねた重要な大会に挑む。NHKの中継で解説を務めるカーリング元日本代表・市川美余さんは、「若い選手の台頭が、女子の戦いをおもしろくする」と分析し「平昌五輪銅メダル、北京五輪銀メダル・ロコソラーレ、フォルティウス、中部電力は経験豊富、若手として北海道銀行、昨年優勝したSC軽井沢クラブの5強になると思っている」と語った。女子は半数のチームに優勝のチャンスがあると予想。ポイントに挙げたのが伸びしろ。北海道銀行のメンバーの平均年齢は5強の中で最も若い22歳余。去年は準優勝。今シーズンは国際大会でも実績を残し、世界ランキングを28位から日本勢2番目の9位まで上げてきた。パワフルなカーリングが持ち味。市川さんは「スイープ力は日本一と言っていいのではないか」と述べた。2人目に投げるセカンドの山本冴選手が重要な役割を担っているという。ダブルテイクアウトを得意としている。相手の作戦を封じてチームに流れを呼び込むショットだと評価。カーリング元日本代表・市川美余さんが分析。ただ勢いだけでは勝たせてもらえないのが今回の大会。初めて首都圏で開かれる日本選手権。会場の氷は、この大会に向けて整備された。試合中、氷の状態は刻一刻と変化。国際舞台の経験も試合を左右する要素になると見ている。市川さんは「経験値ではロコソラーレが圧倒的に豊富。スキルは互角。きょうその日の氷をどっちが早く読めるかが勝敗を分けるポイントになる」と語った。勢いで頂点をつかむのか、経験がものをいうのか。市川さんは、ハイレベルな戦いが見られることに期待を寄せている。予選リーグの初戦から、北海道銀行とロコソラーレの直接対決もある。男子は、ここ6大会、優勝を分け合っているコンサドーレとSC軽井沢クラブを軸に優勝が争われることになりそう。
ドジャース・大谷翔平選手が、大規模な山火事で大きな被害を受けたチームの本拠地、アメリカ・ロサンゼルスの消防署を訪れ、これまでの消火活動などへの感謝を伝えた。ロサンゼルスの山火事で大きな被害を受けたパシフィック・パリセーズ地区。大谷選手などドジャースの選手と関係者がこの地区にある消防署を訪れ、隊員たちの出迎えを受けた。大谷選手は、ドジャースからの消火活動への寄付金35万ドルと書かれたボードを手渡し、これまでの活動に感謝を伝えた。大谷選手は「皆さんの献身に対して感謝したい。懸命な活動をありがとう」とコメント。消防隊長・トミー・キタハタさんは「私は日系3世。彼らは私たちのヒーローなので、ドジャースの訪問は大きな意味がある」と語った。大谷選手は個人でも被災者などに8000万円近い寄付を行うなど、支援に力を入れている。
明日から東京や神奈川では私立中学校の入学試験が始まるなど受験シーズン。足元と体調に気をつけてなど伝えた。