神奈川県藤沢市の小学生がAIを使って作曲した「何でも食べるぞベイビーは」について今、小さな子どもがいる家庭で反響を呼んでいる。藤沢市の子育てイベントで紹介されたこの曲を流すと赤ちゃんが無事に泣きやんだというのだ。作曲したのは地元の小学5年生、釼持結人君。きっかけは弟の結月君の誕生だった。夏休みの自由研究のテーマを探していたとき生まれたばかりでよく泣いていた弟のために何かしてあげたいと考えた。いざ曲を作るといっても何から始めたらいいのか、結人君はIT企業を経営する父親の広樹さんに相談し対話型のAIを使うことにした。結月君にAIが勧めてくれた曲をいろいろ聞かせてみたところ泣きやみやすい曲にはキーやテンポなどに共通点があることが分かった。続いて利用したのは曲や歌詞を作ってくれるAIアプリ。タイトルは結月君が何でも口に入れてしまうことにちなんで「何でも食べるぞベイビーは」に決めキーやテンポ、曲調を指示して仕上げていった。出来上がった曲を結月君に聞かせてみると、なんとぴたっと泣きやんだという。さらに効果があったサビの部分を繰り返しになるように改良して結月君に試すと80%を超える成功率で泣きやむようになった。結人君の曲は藤沢市の自由研究のコンクールで表彰され市のイベントで紹介されることになった。中にはうとうとしてしまう赤ちゃんの姿も。反応はさまざまだったがたくさんの赤ちゃんが笑顔になった。赤ちゃんが曲を聞くところを結人君にも見てもらった。結人君はこの曲をYouTubeでも公開していて、たくさんの温かいメッセージが寄せられているという。