- 出演者
- 船木正人 寺門亜衣子 江原啓一郎 黒田菜月
オープニング映像と挨拶。
農林水産省が先月調査したスーパーなどで販売されるキャベツの平均価格は1キロ当たり453円と平年のおよそ3.3倍になっている。「キャベツショック」今の状況をこう表現するのは府中市にあるラーメン店。看板メニューはキャベツやほうれんそうが山盛りにのった野菜盛りラーメンだが、先月から提供を中止することに踏み切った。キャベツの仕入れ価格は通常6玉1500円程度のところ現在は3500円程度と2倍以上になっている。店ではキャベツを使ったメニューの提供自体を一時中止している。去年5月に取材でお邪魔した際にはキャベツを含む食材の高騰が続く中でラーメンの価格を100円値上げする決断をしていた。今回はその当時よりも仕入れ値が上がっているという。千葉県銚子市のキャベツ畑では今月に入って収穫は本格的に始まっているが、よく見るとまだ十分に大きくなっていないキャベツが見られた。生育が遅れている原因は先月、記録的に雨が少なかったこと。収穫に適したサイズになるまで待つ必要があるため、この冬の出荷量は例年の同じ時期の半分以下にとどまっているという。価格高騰に頭を悩ませているのは青果店も同じ。低価格のモットーのこちらの店、キャベツの値札は1玉350円。通常の2倍以上の価格で販売しているが原価割れしている。仕入れ値は1箱8玉入りで3500円を超え例年の3倍近くなっていて本来は1玉450円ほどで販売しないと採算が取れないというが、大型スーパーとの差別化を図っているためそこまでの値上げはできないと判断した。買い物客の女性は貴重なキャベツを余すところなく使うよう工夫している。都内のスーパーではキャベツ1玉が税込みで537円で販売されているところもあり、半分にカットしたり比較的安価な小さいキャベツを仕入れたりするなど工夫して販売しているという。
あさってにかけて本州の日本海側を中心に平地でも大雪となる見込みとなっており、気象庁と国土交通省は大雪が予想される地域への不要不急の外出は控えるよう呼びかけている。群馬県草津町は雪景色で雪が降りしきる中、車や人が行き交っていた。今回の雪、あさってにかけて本州の日本海側を中心に平地でも大雪となる見込みだが、首都圏の皆さんも気に留めておきたいポイントがある。それが交通への影響。きょう気象庁と合同で緊急発表をした国土交通省防災課の西澤賢太郎課長は過去の事例を踏まえ注意を呼びかけた。昨年1月24日に起きた大雪では名神高速道路の関ヶ原IC付近で立往生が上りは5.5キロ、下りは6.6キロに及び最大でおよそ770台が滞留。体調不良を訴えて病院に搬送された人も出た。国土交通省と気象庁は大雪が予想される地域では広い範囲で高速道路とそれに並行する国道が通行止めになったり公共交通機関の遅延や運休が発生したりするおそれがあるとしている。伝えているように大雪が予想される地域への不要不急の外出を控えるよう呼びかけられている。やむをえず車を利用する場合は冬用タイヤやチェーンをつけて急発進や急ブレーキなど急のつく運転操作はしないようにと呼びかけている。また速度を落とし十分な車間距離を取るようにしてほしいという。
1年前の能登半島地震では発生直後に津波が能登地方の沿岸に到達し震源から100キロ以上離れた新潟県の柏崎市にもおよそ20分後に到着した。津波が5.9メートルまで駆け上がった上越市では当時、沿岸部や内陸に向かう道路で車の渋滞が発生するなど避難の課題が浮かび上がり見直しが進んでいる。去年の元日、県内各地で津波が観測された午後4時半過ぎ、市内の内陸に向かう県道は、多くの車で渋滞していた。このころ、市内を流れる関川の河口付近では津波が遡上。堤防を越え川沿いの港町地区の15棟の住宅に浸水被害が出た。この地区の自主防災組織のリーダーで避難計画の策定に携わる防災士の泉秀夫によると、津波警報が出る中、避難場所の旧小学校の入り口は車で混雑し混乱していた。市の計画では津波からの避難は原則、徒歩で行うこととされている。しかし能登半島地震では市内の内陸に向かう複数の幹線道路が車で渋滞。市は徒歩避難が徹底されず避難に支障が出たとしている。さらに徒歩避難が難しい人たちの避難方法を巡る課題も浮かび上がった。港町地区に住む今井健次は持病で酸素を吸引する必要があり酸素ボンベが手放せないため徒歩での避難は難しいという。しかしこの地区では自力で避難することが難しい住民がいざというときどのように避難するか十分に検討されず決まっていなかった。このため今井は徒歩で逃げることを選択した。津波警報が出たあと、後の避難に向け妻に近くの駐車場に車を取りに行くよう頼んだ。その間に高い場所に避難しようと考え、1人で100メートルほど離れたビルに歩いて向かった。しかし、はやく歩くのが難しいため避難には時間がかかった。そしてビルに着く前に堤防を超えた津波が道路に流れ込むのを目の当たりにした。津波が迫る中、道路沿いの住宅に入れてもらいなんとか津波から逃れた。この経験から今井は自分の場合は徒歩での避難では間に合わないと痛感した。地震のあと、泉が地区の250世帯に行ったアンケートでは、9世帯が家族の事情で避難しなかったと回答した。上越市にはこうした不安の声が沿岸部のほかの地区からも寄せられた。このため上越市は津波の避難計画を見直している。障害などがあり徒歩避難が難しい人に限り車での避難を選択肢の1つにする方針を決めた。一方、車が渋滞しないようにそれ以外の人は引き続き徒歩避難を徹底するとしている。
関東の気象情報を伝えた。
毎年1月に行われている新春浅草歌舞伎は若い世代が中心となり、ふだんはできない大役に挑戦するものでファンにとっては新鮮な顔合わせも楽しみの1つ。ことしは、この顔ぶれが大幅に入れ替わりそれぞれが古典の大作や舞踊の名作に挑んだ。ことしは7人中4人が初めての参加と10代から20代の新しい世代になった。浅草歌舞伎は今から45年前の1980年、最初は初春花形歌舞伎として始まった。今やテレビでも活躍している尾上松也らも出演していた。新しい世代にバトンタッチされたことし。浅草歌舞伎は初参加の中村鷹之資さんと市川染五郎が棒しばりに登場。いつも酒を盗んで飲むためついに主人に縛られてしまった2人。それでもなんとか酒を飲もうとする様子をおもしろおかしく演じる。2人は不自由な姿勢ながらも息の合った踊りを披露した。フレッシュかつエネルギッシュな舞台となっている「新春浅草歌舞伎」公演は今月26日まで東京の浅草公会堂で行われる。
能登半島地震では多くの地域が孤立状態となり、地上からの救助活動が難しくなったことから栃木県など5県合同の救助訓練が実施された。訓練は震度6強の地震で栃木県内の各地で道路が寸断され孤立地域が発生しているという想定で行われ栃木県に加えて茨城県、群馬県、埼玉県、それに福島県の5県の防災ヘリの隊員などおよそ90人が参加。応援で駆けつける防災ヘリをヘリポートに受け入れる手順を確認した。航空隊の隊員が各地から寄せられる救助要請の情報を整理したうえで各県のヘリに任務を振り分け指示を受けた各県の航空隊員たちはおよそ20分でヘリを離陸させてそれぞれの現場に向かった。
東京・清瀬市の中学校では防災への意識を高めてもらおうと能登半島地震から1年となる中、被災地の復興の現状などを学ぶ授業が行われた。清瀬中学校では防災教育に力を入れていて石川県の志賀町立富来中学校の教頭、芳野了俊教諭を招いた。授業では、地震から1年がたった今も近くの小学校の建物は使えないままで中学校の建物を分け合いながら使っていることや眠れなかったり小さな物音でも不安になる生徒がいるなど心の面も含め復興には長い時間がかかることを伝えた。生徒からは質問もとんだ。
神奈川県藤沢市の小学生がAIを使って作曲した「何でも食べるぞベイビーは」について今、小さな子どもがいる家庭で反響を呼んでいる。藤沢市の子育てイベントで紹介されたこの曲を流すと赤ちゃんが無事に泣きやんだというのだ。作曲したのは地元の小学5年生、釼持結人君。きっかけは弟の結月君の誕生だった。夏休みの自由研究のテーマを探していたとき生まれたばかりでよく泣いていた弟のために何かしてあげたいと考えた。いざ曲を作るといっても何から始めたらいいのか、結人君はIT企業を経営する父親の広樹さんに相談し対話型のAIを使うことにした。結月君にAIが勧めてくれた曲をいろいろ聞かせてみたところ泣きやみやすい曲にはキーやテンポなどに共通点があることが分かった。続いて利用したのは曲や歌詞を作ってくれるAIアプリ。タイトルは結月君が何でも口に入れてしまうことにちなんで「何でも食べるぞベイビーは」に決めキーやテンポ、曲調を指示して仕上げていった。出来上がった曲を結月君に聞かせてみると、なんとぴたっと泣きやんだという。さらに効果があったサビの部分を繰り返しになるように改良して結月君に試すと80%を超える成功率で泣きやむようになった。結人君の曲は藤沢市の自由研究のコンクールで表彰され市のイベントで紹介されることになった。中にはうとうとしてしまう赤ちゃんの姿も。反応はさまざまだったがたくさんの赤ちゃんが笑顔になった。赤ちゃんが曲を聞くところを結人君にも見てもらった。結人君はこの曲をYouTubeでも公開していて、たくさんの温かいメッセージが寄せられているという。
成田空港会社は年間の発着枠をことし10月から現在より4万回多い34万回に増やす方向で調整を進めている。成田空港の航空機の発着回数は年間30万回が上限となっていて空港会社は2029年3月末までに滑走路の新設などによって50万回まで増やす計画だが、コロナ禍後、航空便の増加が続いていて、これより前に発着回数が上限に達する可能性がある。このため空港会社は現在の設備のまま発着枠を増やす方向で検討していて空港周辺の自治体に説明を始めるなど調整を進めている。
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首都圏直下地震などの大規模災害に備え東京調布市は都内の自治体で初めて水洗式のトイレを備えたトイレカー1台を導入した。調布市がクラウドファンディングで一部を賄うなどして2600万円余りで購入したトイレカーには5つの洋式トイレに加え車いすの人やオストメイトの人のための設備などが備えられている。調布市のトイレカーは今月15日に早速、能登半島地震の被災地・石川県輪島市に派遣されることになっている。
千葉大学から中継。千葉大学の学生たちは20年前からある伝統芸能の舞台公演を行っている。それが創作狂言。ことしは横芝光町に伝わる仏教劇、鬼来迎を現代版にアレンジしたものを披露する。千葉にまつわる物語など、県やNPOなど市民の皆さんとともに新たに作り上げる公演。狂言師の小笠原由祠に直接ご指導をあおぐなど本物の伝統芸能に触れる大変貴重な機会になっている。公演は今週土曜日、千葉市の青葉の森公園芸術文化ホールにて。
関東を中心とした気象情報を伝えた。