現在、東京国立博物館で開催中の特別展「はにわ」。今回の展覧会の注目作品は、昭和初期に埼玉県熊谷市で出土した埴輪 踊る人々。昔から踊っていると言われていたが、馬子ではないかと意見が最近強くなってきている。河野一隆は、埼玉県熊谷は群馬県のリアルさを追及する埴輪からちょっと離れたところにあるなどと説明した。奈良県桜井市のメスリ山古墳から出土した円筒埴輪を紹介。埴輪は、大きく分けて形象埴輪と円筒埴輪がある。河野一隆は、結界をつくるために巨大な埴輪を建てて下に王様の眠る空間と表示するものにもなっていたなどと解説した。3世紀後半から君臨したヤマト王権の力を示すものと考えられている。馬の埴輪によって日本列島に馬が登場したのは古墳時代からだと推測できる。河野一隆は、おそらく朝鮮半島の遊牧騎馬民族とつながりの深い渡来人の墓にこういう埴輪を立てたんだと思われますなどと話した。特別展「はにわ」は12月8日まで開催している。