先月30日、令和の百姓一揆と題されたデモ行進が起きた。およそ30台のトラクターとともに表参道や渋谷区など都内中心を参加者たちが歩いた。主催者発表の参加人数は4500人。全国14ヶ所で行われた。彼らが訴えていたのは国民が知らない農業の危機。米農家は高齢化が顕著で、担い手不足の問題が深刻化している。農林水産省によると、2020年、54万5000人いた米農家が2040年の試算では7.5万人となる。収入面においても切迫した状況に陥っていて、農林水産省によると、米農家など1経営体当たりの2022年の収入は、補助金を含めて378万円。ここから肥料代や光熱費などを除くと手元に残る所得は1万円。平均労働時間で割った時給は10円とのこと。2023年の収支でも時給97円となった。