業績悪化の日産自動車が経営の立て直し費用にあてるため横浜市西区の本社ビルの売却を検討していることがわかった。日産は2009年に東京の銀座から横浜に本社を移転させていた。売却額は1000億円規模になると見込まれている一方、会社では本社ビル売却後に賃貸契約を結び、建物への入居は続ける見通し。日産自動車の昨年度1年間の決算で6700億円余りの巨額の最終赤字となり、経営の立て直しに向け2027年度までにグループ全体で2万人を削減するとともに、世界で7つの工場を削減する再建計画を示している。こうした再建計画実行の費用にあてるため資産売却を進めることにしている。