パリ五輪開幕前に行われた強豪ポーランドとの強化試合。世界ランク1位と2位の注目の1戦は、フルセットまでもつれ込む激闘になった。第1セットを奪われた日本だが、第2セット左足の負傷でおよそ1か月ぶりに復帰した高橋藍選手(22)が強烈なサービスエースポーランドを放ち、選手が動けないほどである。この勢いにのり第2セットを奪うと、第3セットはOPの西田有志選手(24)が魅せる。2セット連取で勝利へ残すは1セットとなった日本だったが、第4セットでミドルブロッカー・高橋健太郎選手(29)が足を滑らすような形になり転倒。自力で立ち上がることができず、担架で搬送される事態になった。そして迎えた最終第5セット、ここから日本が意地のプレーを魅せる。最後はキャプテン石川祐希選手(28)の強烈なバックアタックが決まり、世界ランク1位のポーランドを15年ぶりに撃破した。そしてこの試合で負傷退場となった高橋健太郎選手は、きのう自身のSNSを更新し、「皆様ご心配をおかけしました、健太郎元気です」と大事に至らなかったことを報告した。今週土曜日、パリ五輪初戦となるドイツとの一戦に臨む。