岡山県西粟倉村は95%が森林を占め、林業が主な産業である。兵庫県西宮市の萩原さん夫妻は実家があったこの村の山林を相続し、車で2時間かけて通い守ってきたという。自分たちで管理できなくなってきた時に、この村で5年前から始まった森林信託を知ったという。信託銀行に山林を預け専門の会社に管理を任せる制度で、間伐材の収益は山の持ち主に分配される。預かった山をドローンで上空から撮影し、解析するとスギやヒノキなどがどれくらい生えているかが分かるという。定期的に間伐すると森に陽の光が差し、成長が促される。切り倒した樹木は木の種類や大きさを記録し、土地の所有者ごとにまとめて売られていく。森林信託は利用できる自治体がまだ少ないという。