朝10時にも関わらず大阪の中心地にできた大行列。その数は約50人。並んでいるのは外国人ばかり。彼らのお目当てはわずか10坪のサンドイッチ店。看板商品は400gのハラミを挟んだレアハラミサンドと、卵を5つ使ったふわふわの玉子サンド。海外の旅行サイトや有名インフルエンサーにとりあげられたことで、外国人観光客が急増したという。今、急増している外国人観光客。2004年に約614万人だったが、去年は過去最多の約3687万人と、6倍にまで増加。その年間消費額は約8.1兆円。輸出額では自動車産業に次ぐ規模となっていて、インバウンドは日本経済の救世主とも言われている。サンドイッチは11時の開店以降は常に満席。この日、わずか5時間の営業時間に訪れた客は約400人。うち日本人は7人だけだった。一体どれだけ稼いでいるのか。きょうだけで58万円超。単純計算すると月の売上は1000万円を超えることになる。バイトスタッフの月給も多い人で40万円を超えるといい、まさにインバウンドの恩恵を受けまくっている。
インバウンドに笑いが止まらない店は東京にもある。ムキムキの女性と盛り上がる大勢の外国人観光客。マッチョな女性が迎えてくれる東京・池袋のバー「筋肉女子マッスルガールズ」。この店もSNSをきっかけに話題となり、客の9割以上が外国人観光客。この日も店の外にまで大行列ができていた。
その一方で、増え続ける外国人観光客は日本に暮らす人たちの生活に、大きな影響を及ぼしている。いわゆるオーバーツーリズム。2014年、約183万人だった京都市の外国人宿泊者数は、この10年間で約4.5倍に増えた。去年は約821万人と日本人客数を始めて上回った。この状況の中、起こっているのが日本人の京都離れ。おととしと去年を比べると、外国人観光客が約53%増加したのに対し、日本人観光客は約14%減少。2008年に京都市が作成したという「世界遺産を見る」コースを1日かけて周ってみると、京都駅を出発しまずは西本願寺へ。ここまでは順調だったが、二条城では外国人観光客がたくさんいた。さらに金閣寺周辺では、外国人観光客で大混乱。そして祇園周辺では、バス待ちの大行列ができていた。渋滞も相まってバスの遅延も発生。やっとの思いでたどり着いた清水寺への道では、目に映る人がみんな外国人。閉門の午後6時に間に合わなかった。外国人観光客の増加により日本人観光客の足が遠のくという現実。しかしオーバーツーリズムが引き起こす問題はこれだけではない。
コンビニ富士山で相次ぐ危険な道路横断や、人気アニメの聖地となった踏切では、道路や踏切内で写真撮影を行う観光客が後を絶たない。迷惑行為は観光地に留まらない。大阪では深夜の住宅街で外国人男性が花火を始めた。この男性は民泊施設の利用者。全国の特区民泊の約95%が集中している大阪では、近隣住民の生活が脅かされていた。住民が口を揃えたのはゴミをめぐるトラブル。大阪市内では民泊宿泊者のゴミが周辺に放置されているケースが問題になっている。さらに民泊で出たゴミを回収する業者に同行すると、袋にまとめられず放置されたゴミや、残されたスーツケースの数々があった。ルールを守らない利用者に頭を悩ませていた。政府は2030年に訪日外国人観光客数6000万人、インバウンド消費額15兆円を目指しているが、懸念されるのはさらなるオーバーツーリズムの弊害。果たして外国人観光客は経済の救世主なのか。それとも生活の侵略者なのか。過去最多の外国人観光客が訪れた大阪府の吉村洋文知事と、初代「観光立国担当大臣」の石原伸晃氏がこの後、今考えるべきオーバーツーリズムの解決策を徹底討論する。
インバウンドに笑いが止まらない店は東京にもある。ムキムキの女性と盛り上がる大勢の外国人観光客。マッチョな女性が迎えてくれる東京・池袋のバー「筋肉女子マッスルガールズ」。この店もSNSをきっかけに話題となり、客の9割以上が外国人観光客。この日も店の外にまで大行列ができていた。
その一方で、増え続ける外国人観光客は日本に暮らす人たちの生活に、大きな影響を及ぼしている。いわゆるオーバーツーリズム。2014年、約183万人だった京都市の外国人宿泊者数は、この10年間で約4.5倍に増えた。去年は約821万人と日本人客数を始めて上回った。この状況の中、起こっているのが日本人の京都離れ。おととしと去年を比べると、外国人観光客が約53%増加したのに対し、日本人観光客は約14%減少。2008年に京都市が作成したという「世界遺産を見る」コースを1日かけて周ってみると、京都駅を出発しまずは西本願寺へ。ここまでは順調だったが、二条城では外国人観光客がたくさんいた。さらに金閣寺周辺では、外国人観光客で大混乱。そして祇園周辺では、バス待ちの大行列ができていた。渋滞も相まってバスの遅延も発生。やっとの思いでたどり着いた清水寺への道では、目に映る人がみんな外国人。閉門の午後6時に間に合わなかった。外国人観光客の増加により日本人観光客の足が遠のくという現実。しかしオーバーツーリズムが引き起こす問題はこれだけではない。
コンビニ富士山で相次ぐ危険な道路横断や、人気アニメの聖地となった踏切では、道路や踏切内で写真撮影を行う観光客が後を絶たない。迷惑行為は観光地に留まらない。大阪では深夜の住宅街で外国人男性が花火を始めた。この男性は民泊施設の利用者。全国の特区民泊の約95%が集中している大阪では、近隣住民の生活が脅かされていた。住民が口を揃えたのはゴミをめぐるトラブル。大阪市内では民泊宿泊者のゴミが周辺に放置されているケースが問題になっている。さらに民泊で出たゴミを回収する業者に同行すると、袋にまとめられず放置されたゴミや、残されたスーツケースの数々があった。ルールを守らない利用者に頭を悩ませていた。政府は2030年に訪日外国人観光客数6000万人、インバウンド消費額15兆円を目指しているが、懸念されるのはさらなるオーバーツーリズムの弊害。果たして外国人観光客は経済の救世主なのか。それとも生活の侵略者なのか。過去最多の外国人観光客が訪れた大阪府の吉村洋文知事と、初代「観光立国担当大臣」の石原伸晃氏がこの後、今考えるべきオーバーツーリズムの解決策を徹底討論する。
