鳥取県日野町では、20年以上前から、ボランティアによる見守り活動が行われている。見守り対象は、75歳以上の高齢者だけで生活する約350世帯だ。毎月誕生日を迎える人々を訪問している。2000年に発生した鳥取県西部地震では、日野町内のほぼすべての住宅が被災し、困りごとを相談できない高齢者が多く、支援が届かないケースも多くあった。見守り活動では、災害への備えや日常の困りごとなどを丁寧に聞いて回っている。ボランティア団体では、高齢者の変化を記録し、助けが必要な人を把握している。日野町は、地域住民やボランティア団体と連携して、県内で初めて災害ケースマネジメントを迅速に行うための体制づくりを始めている。