87歳の関根さんが認知症と診断されたのは9年前。翌年には要介護1と認定されたが、介護サービス利用に至ったのは去年。息子さんによると関根さんのデイサービスへの強い拒否感があったという。その間にも症状が進行したが、無理強いできないと自宅介護を続けた。転機は2年前、かかりつけ医を変更したこと。主治医の高橋医師は症状の進行を遅らせるために、デイサービスの利用を勧めた。息子さんは空白の期間を後悔している。