むせに悩む男女2人に集まってもらった。澁江さんは3年前ほど前から食事中にむせることが増え、現在ではほぼ毎食むせるとのこと。間中さんは8年ほど前からむせるようになり、現在では1日に2~3回ほどむせるそう。飲み込み力の衰えで誤嚥性肺炎になるリスクが高まり命を脅かす危険も。飲み込み力が落ちる原因は3つ。1:舌の力の衰え。健康な人が食べ物を飲み込む時のX線映像を紹介。食べ物をよく噛んだ後、綺麗に食道に入っているのが分かる。食べ物が通る食道は喉の奥にあり、気管はその手前にある。そのため口に入った食べ物は咀嚼された後、舌が上に上がって押し潰した勢いで食べ物を奥に運んでいる。舌が衰えると食べ物を押し出す力が弱くなり、奥の食道まで食べ物を送り込めず手前の気管に入ることが増える。舌が衰えた人の映像を紹介。喉に食べ物が残っているのが分かる。舌で食べ物を送り込む力が弱く食べ物が気管に入ってしまった。2つの映像を比べると飲み込んだ食べ物の勢いが全く違う。2人の舌の力はどうなのか舌圧計を使って測定。測定にはU字工事も参加。年代・性別ごとの平均値以上になっていればセーフ。U字工事は40代男性平均40~45kPaを超えていた。68歳の間中さんは35.5。60代男性平均35~40kPaはクリア。58歳の澁江さんは22.7。50代女性平均は35~40kPa。舌は筋肉の塊なので普段から使っていないと徐々に力は衰えていく。軟らかいものばかり食べる、噛まない、食事のスピードが速いという方は舌の力が衰える傾向にある。他にも会話などにも舌を使うため社会的交流が減ると自然に舌も衰える。滑舌が悪くなったと感じたり、電話で聞き返されることが増えたということは、舌が衰え始めている兆し。