2024年8月11日放送 7:00 - 7:30 TBS

健康カプセル!ゲンキの時間
【食事中にむせませんか?命を脅かす誤嚥の恐怖】

出演者
石丸幹二 坂下千里子 高島礼子 
(オープニング)
今日のテーマ

番組で50代~70代の100人にアンケートを行ったところ、「食事中にむせたり咳き込んだりすることが増えた」と答えたのは90人。そのうち半数が「麺類や汁気があるものでよくむせる」と答えた。東京医科歯科大学・中川医師は「飲み込み力(嚥下機能)が衰え誤嚥が起きている」と指摘する。誤嚥とは飲み込んだ食べ物や唾液などが食道ではなく気管に入ること。誤嚥性肺炎による死亡者数は年間5万人。現在、日本人の死亡原因も第6位になっている。今日のテーマ:誤嚥を防ぐ方法。むせる原因を徹底解明。

キーワード
人口動態統計月報年計(概数)健康カプセル!ゲンキの時間厚生労働省東京医科歯科大学誤嚥性肺炎
オープニング

オープニング映像。

(健康カプセル!ゲンキの時間)
今日のテーマ

今日のテーマ:食事中にむせませんか?命を脅かす誤嚥の恐怖。ゲストの高島礼子は麺類をすすれないのでむせることがないという。誤嚥は普段空気しか通らない気管に食べ物や飲み物・唾液などが入ってむせるとのこと。病気や加齢などで特に免疫が落ちている場合は要注意。誤嚥したものが吐き出せず肺に届いてしまうと炎症が起こり命に関わる誤嚥性肺炎に繋がってしまう。飲み込み力のポイントは「舌」と「声」。

キーワード
誤嚥誤嚥性肺炎
飲み込み力が落ちる原因 1つ目は舌の力の衰え

むせに悩む男女2人に集まってもらった。澁江さんは3年前ほど前から食事中にむせることが増え、現在ではほぼ毎食むせるとのこと。間中さんは8年ほど前からむせるようになり、現在では1日に2~3回ほどむせるそう。飲み込み力の衰えで誤嚥性肺炎になるリスクが高まり命を脅かす危険も。飲み込み力が落ちる原因は3つ。1:舌の力の衰え。健康な人が食べ物を飲み込む時のX線映像を紹介。食べ物をよく噛んだ後、綺麗に食道に入っているのが分かる。食べ物が通る食道は喉の奥にあり、気管はその手前にある。そのため口に入った食べ物は咀嚼された後、舌が上に上がって押し潰した勢いで食べ物を奥に運んでいる。舌が衰えると食べ物を押し出す力が弱くなり、奥の食道まで食べ物を送り込めず手前の気管に入ることが増える。舌が衰えた人の映像を紹介。喉に食べ物が残っているのが分かる。舌で食べ物を送り込む力が弱く食べ物が気管に入ってしまった。2つの映像を比べると飲み込んだ食べ物の勢いが全く違う。2人の舌の力はどうなのか舌圧計を使って測定。測定にはU字工事も参加。年代・性別ごとの平均値以上になっていればセーフ。U字工事は40代男性平均40~45kPaを超えていた。68歳の間中さんは35.5。60代男性平均35~40kPaはクリア。58歳の澁江さんは22.7。50代女性平均は35~40kPa。舌は筋肉の塊なので普段から使っていないと徐々に力は衰えていく。軟らかいものばかり食べる、噛まない、食事のスピードが速いという方は舌の力が衰える傾向にある。他にも会話などにも舌を使うため社会的交流が減ると自然に舌も衰える。滑舌が悪くなったと感じたり、電話で聞き返されることが増えたということは、舌が衰え始めている兆し。

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誤嚥誤嚥性肺炎
飲み込み力が落ちる原因 2つ目はブロック力の衰え

飲み込み力が落ちる2つ目の原因は「ブロック力の衰え」である。中川先生は「物を食べる時に気管に入りそうになったものを防御してくれる機能が喉にはある」などと話した。気管の入り口には喉頭蓋という気管の蓋があり、飲み込む時に反射で蓋を閉じることで食べ物などを食道に導くようになっている。しかし、加齢などで衰えると喉頭蓋のタイミングがズレ、むせる原因になるという。

飲み込み力が落ちる原因 3つ目は声帯の衰え

3つ目の原因は「声帯の衰え」である。中川先生は「声帯は閉じて震えることで声が出るが、喉頭蓋の蓋を逃れて入りそうになったものを声帯が閉じることによってブロックしている」などと話した。声帯は喉頭蓋の下にあり、空気を吐き出す時に震えて声を発するという役割のほか、気管に入ってきた食べ物などをブロックする働きもある。実際、健康な方の声帯より衰えた方の声帯は隙間があるのが内視鏡検査で確認できる。

あなたの声帯は大丈夫? 衰え 簡単チェック法

声帯の衰えをチェックする方法として「あ~」という裏声を5秒間出すだけでわかるという。実は裏声は声帯を上手に使わないと出すのが難しい声で、声が掠れたり裏声が出せないと声帯が衰えている可能性があるという。舌や声帯が衰えていると誤嚥性肺炎になるリスクが高くなるとのこと。このあと中川先生が誤嚥を防ぐための対策を伝授する。

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誤嚥性肺炎
食事中におこるむせ 命を脅かす 誤嚥の恐怖

坂下さんが「麺類が一番むせることはあるのか」などと聞くと、中川先生は「麺という固形のものとスープという液体が一緒に入っている」などと話した。麺を勢いよく啜るとスー王も一緒に吸い込むため誤嚥しやすいとのこと。予防法として麺とスープを分けて食べることなどを伝授した。このあと誤嚥性肺炎を防ぐ声帯の衰え防止の予防エクササイズを伝授する。

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誤嚥性肺炎
まだむせない人も必見! 声帯を鍛える発声エクササイズ

声帯の衰え予防・発声エクササイズの伝授。姿勢を正した状態でお経を唱えるように一息で五十音を発生するだけ。五十音全てを言う必要はなく、無理のないスピードと長さで大丈夫だという。1セット3回で朝・昼・夜に行い、徐々に長く言えるようになるのが理想だとのこと。飲み込み力の衰えについて中川先生は「脳梗塞の後遺症やパーキンソン病など神経に関する病気にかかることで飲み込み力が低下する」などと話した。そこで病気やケガで飲み込み力が衰えた人はどのように回復させたのかを取材してきたという。

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パーキンソン病脳梗塞
誤嚥を防ぐ工夫とは! 現場から学ぶ誤嚥予防法

飲み込み力回復のためのリハビリについて。行われていたのは喉の筋トレ。頭を上げ下げする筋トレで喉元の筋力を鍛えることで、飲み込み力回復につながるという。横になった状態で10秒間頭を持ち上げて足先を見るだけで喉の筋トレになるとのこと。また、中川先生がリハビリを行っている五反田リハビリテーション病院では、食材を柔らかくしたりして飲み込みやすい食事を患者さんに提供しているとのこと。

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五反田リハビリテーション病院五反田(東京)誤嚥性肺炎

中川先生いわく、炭酸飲料は炭酸の感覚が喉を刺激して食べ物の飲み込みをスムーズにする作用があるとのこと。

食事中におこるむせ 命を脅かす誤嚥の恐怖

中川先生は誤嚥について「飲み込むたびに誤嚥のリスクが生じることを知っていただきたい」などと話した。

(エンディング)
次回予告

次回予告が流れた。

エンディング

出演者がエンディングの挨拶をした。

(番組宣伝)
がっちりマンデー!!

「がっちりマンデー!!」の番組宣伝。

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