2025年5月4日放送 14:00 - 14:55 フジテレビ

ザ・ノンフィクション
ひきこもって37年〜母と息子の小さな食卓〜

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

ひきこもって37年 母と息子の小さな食卓
ひきこもって37年 母と息子の小さな食卓

2023年12月。ある町の片隅にある古びた団地。母と2人で暮らす息子はこの部屋に引きこもって37年になる。8年ぶりに彼を訪ねた。52歳のまさきさんと母・よしこさん。長年、まさきさんを支えてきたよしこさんは79歳になった。家の中は37年かけて集めたもので足の踏み場もない。長らくうつ病を患い精神科で処方された薬が手放せないまさきさんは1日のほとんどをテレビの前で過ごす。何かしないとという思いと何かするのがつらいという感じがあると話す。お母さんは以前と様子が変わった。半年前にこの家で倒れて救急車で搬送させた。誤嚥性肺炎で1週間意識を失い生死の境を彷さまよった。回復したものの、今度は足を痛めてしまい思うように家事ができなくなった。まさきさんは買い物も料理もできず、今はヘルパーさんに買い物に行ってもらっている。家計はお母さんの年金とまさきさんの障害年金で賄っているが、年々苦しくなっている。もう長いこと2人は外に出ていない。

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うつ病誤嚥性肺炎

親子にはじめてあったのは12年前。その頃のお母さんは息子を外に出したいと一生懸命だった。何かのきっかけになればと取材をうけた。このときまさきさんは引きこもって27年。他人との会話も久しぶりだった。1日中家にいるまさきさんは近隣の音に敏感で周囲の目や音が気になりはじめると何もできなくなってしまう。19791年生まれのまさきさんは両親と姉の4人家族。船乗りだった父は家にはほとんどおらず、お母さんが家庭を守っていた。足が速くクラスの人気者でサッカー選手になるのが夢だった。しかし、中学2年のときに膝を痛めてサッカーを断念、人生は一変する。落ち込む日々の中で学校でのいじめが始まりひどい暴力も受けた。15歳のまさきさんは学校に行かず家に引きこもるようになった。お母さんは息子を何とかしようと駆けずり回ってきた。まさきさんを連れ出して5時間かけ、廃校になった小学校で家族と自給自足の生活をしている共育学舎の三枝さんを訪ねた。ここでは生きづらさを抱えた若者を無償で受け入れている。ゆっくり人生に向き合う時間を過ごしてもらう。まさきさんはパン作りをするみんなの中に入っていった。家では何もしないまさきさんが手伝いをはじめた。帰ってきたまさきさんは辛い記憶の残る母校の中学校を訪れた。あの頃の気持ちが蘇ってきて、まさきさんは新しい運動靴を買った。

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共育学舎新宮市(和歌山)

2015年、3月。まさきさんは10キロマラソンに挑戦した。マラソンを走りきったまさきさんは外に出るようになった。近所の畑仕事を手伝ったり、福祉作業所を体験してみたりした。しかし、作業所の人たちと話していたときの心無い言葉がきっかけでまた外に出られなくなった。2024年7月、記録的な猛暑が続いていた。お母さんはまた誤嚥性肺炎になってしまうのではないかと気が気ではない。そんな2人を見かねて訪ねてきたのはまさきさんのお姉さん。お母さんの体調を治さなければとお姉さんが病院に連れていってくれた。食道炎と診断され様子をみることになった。身体が思うように動かせなくなったお母さんにとって、この頃我慢できないことが出てきた。家中を埋め尽くすまさきさんの荷物。親子の話題は近所で話題のゴミ屋敷について。まさきさんにずっと言えなかったお母さんの心の叫びを伝えた。ついにまさきさんは家を片付けることにした。荷物の整理は長く苦しかった日々を振り返ることでもある。

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誤嚥性肺炎食道炎

引きこもって37年、この部屋にはまさきさんが積み重ねてきた人生が詰まっている。まさきさんは音楽雑誌を買い集め、あらゆる音楽を聴いていた。家に引きこもり命を絶つことまで考えていたまさきさんを救ってくれたのは音楽だった。中でも忘れることができないミュージシャンが知る人ぞ知る日本のハードコア・パンクの先駆け横山SAKEVIさん。まさきさんが悩みをつづった手紙に対して、雑誌に掲載されたアート作品でメッセージをくれた。孤独の中にいたまさきさんにはじめて目を向けてくれた人だった。何度も繰り返し聴いたアルバムを聴く。まさきさんの中で何かが動きはじめた。生まれてはじめて洗濯物を干す。そんなとき、お姉さんに何かがあったよう。お姉さんが特殊詐欺の被害にあってしまったという。

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横山SAKEVI
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ひきこもって37年 母と息子の小さな食卓
ひきこもって37年 母と息子の小さな食卓

お姉さんが特殊詐欺の被害にあってしまったという。お姉さんの家をすぐに訪ねた。きっかけはハマっていた韓流スターを名乗るSNS。最初は疑ったが自分の名前を呼んでくれる動画が送られてきて信じてしまったという。これは生成AIによって作られたフェイク動画だった。経済的に余裕がない中で、13万円を振り込んでしまった。怪しいとわかっていながら信じたい自分がいた。英語が堪能なお姉さんは英会話の講師をしながらシングルマザーで一人息子を育てていた。しかし、子育てと仕事の間でうつ病になり、すでに成人した息子とは最近連絡をとれていない。落ち込むお姉さんをお母さんは心配していた。病気にけがに大変なことが続いた1年。まさきさんがあることを始めようとしていた。今まで買うばかりだったネットオークションで自分の宝物を売ることにした。2時間かけて何とか出品できた。2024年12月、荷物の整理をはじめて4ヶ月、ようやく食卓が見えてきた。このときまさきさんは秘密の計画をたてていた。

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うつ病

2024年12月。落ち込んでいたお姉さんに息子さんから結婚の報告があり、もうすぐ父親になるという。次の春には家族が増える。見違えるようになった食卓。まさきさんがネットオークションで売ったお金で買い物に行くと言い出した。53歳、1人で外に出かける。まさきさんがお母さんの誕生日を祝うために歩きはじめた。予算は総額2000円でスーパーにやってきた。お目当てはお母さんが食べたがっていたチキン。お姉さんも駆けつけてくれて、久しぶりの3人で囲む食卓。お母さんの80歳の誕生日を祝った。お母さんは今まで生きてきた80年の中できょうが一番幸せかもしれないと話した。外に出たがっていたお母さんのために、車椅子も手に入れた。久しぶりに2人で散歩に出かけた。

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