街の人に聞いたところ疲れ・ダルさを感じる人は40人中38人もいる。慢性疲労の人はセロトニンを生成する中脳で炎症を起こしている傾向がある。セロトニンが減ると痛みを感じやすく、睡眠の質の低下を招き披露を呼ぶ悪循環となる。似た状態がコロナの後遺症として話題となったブレーンフォグ。脳の重度の炎症により集中力・記憶力に支障が出る。人間は細胞内で糖分と酸素を使いエネルギーを作り筋肉や神経を動かしている。そのエネルギーと同時に作られるのが活性酸素。体内に侵入する細菌やウイルスを殺菌・分解する生命維持に欠かせない役割があるが増えすぎて処理が追いつかないと体の細胞を傷つける。過剰な活性酸素を減らそうと脳がオーバーワークをして炎症を引き動かす。これが慢性疲労。ミクログリアは脳内に存在する免疫細胞。わざと脳に炎症を起こし異常を知らせるM1と修復し抑えるM2に分かれるが近年、M1をM2に変える物質が判明した。研究が進めば慢性疲労の原因を根本から薬で抑えられる。