パトカーの赤色灯の光り方について、聴覚障害の人たちから、緊急走行か通常のパトロールか、見た目で区別できないという意見が寄せられていたことを受けて、警察庁は、赤色灯が光る間隔を変えられる、新しいタイプのパトカーを、来月以降、全国で順次、導入していくことを決めた。パトカーは緊急走行、通常のパトロール、いずれの場合も、同じ0.5秒間隔で赤色灯が光るが、警察庁によると、聴覚障害の人たちから、サイレンが聞こえない人には区別がつかず、路肩に車を寄せる必要があるのか分からないといった意見が寄せられていたという。新しいタイプの車両では、緊急走行では、これまでどおり、サイレンを鳴らしながらの0.5秒間隔、通常のパトロールでは、およそ2秒の間隔でゆっくり光らせることで、見た目で違いを判別できるようにする。警察庁は今年度中に新しいタイプの小型パトカーと事故処理用の車両、500台余りを全国に配備する方針で、来月から、宮崎、山形、京都の3府県で運用を始める。