警察庁はことし7月から、法律の専門家や業界団体などが参加する有識者会議を設けて規制の在り方を検討した結果、法律を改正して罰則を強化する方針を固めた。具体的には、売り上げトップになれなかったらもう会えなくなるなどと、恋愛感情につけ込んで客を依存させ、高額な飲食をさせる、いわゆる色恋営業を禁止し、違反した場合は営業停止などの行政処分の対象とする方針。また、未払いの飲食代、売掛金を取り立てる目的で、客を困惑させたり、怖がらせたりして、売春や性風俗店で働くことを求める行為や、性風俗店が女性の紹介を受ける見返りに、ホストやスカウトに報酬を支払うスカウトバックも禁止し、刑事罰の対象とする方針。警察庁は、来年の通常国会に、こうした新たな規制や罰則強化を盛り込んだ風俗営業法の改正案を提出することにしている。