続いて千葉県警の交番勤務に100時間以上密着した。今回密着するのは千葉県・市川市の南行徳駅前にある行徳署管轄・南行徳駅前交番に勤務する4年目の角嶋さん。南行徳駅前交番は付近に不住宅街や繁華街があり、駅利用者も1日平均5万人ほどいるため行徳署管内で一番忙しい交番として知られている。まず出勤の際には交番に行く前に警察署に出勤し、無線機・拳銃などの常備品を受け取ってから交番に向かう。また受け取ってからはすぐに交番に向かわず、署内で管轄内の交番勤務者が一同に介した朝礼を行い、管轄内の事件・事故の状況を確認して前日勤務の警察官から引き継ぎを受ける。千葉県警の交番勤務の警察官は24時間勤務が基本で、勤務後2日間間を置く三交代制を導入している。警察署での引き継ぎを終えるとバイクで交番に向けて出発して交番勤務がスタートする。交番での業務はあらかじめスケジュールが組まれていて、事件事故などの突発的な出来事以外は予定に沿って業務を行う。この日最初に行う業務は巡回連絡で、管轄内の住宅を直接訪問して防犯指導や安全確認などを行った。他にも日頃から住民とコミュニケーションを取ることで事件が起こった後に住民に防犯カメラの確認を頼みやすくするなど捜査をスムーズに行う基盤を作る意図もあり、行徳署の管轄では9万3000軒を1年間かけて訪問する。巡回連絡を2時間ほど行って交番に戻っている時にトラックの物損事故が発生したとの無線連絡入り、現場に確認に向かった。現場で確認すると物損事故が発生したのは隣の浦安署管轄のエリアで、浦安署員に引き継ぎを行った。この現場では2時間ほど滞在し、その後2時間遅れの昼食を取った。ただ食事も緊急事案に備え素早く取るよう心がけなければならない。15時になると交差点に移動し、交通取締りを行った。行徳署管内では特に自転車による事故が多く、重点的に自転車の交通違反を取り締まるようにしている。2時間ほど交通取締りを行った後は別の交差点に移動してまた2時間ほど交通取締りを行い、計4時間ほど交通違反の取り締まりをしていった。