今回の法案は、去年の大統領選挙でトランプ大統領が掲げていた政策が多く盛り込まれたもの。所得減税の恒久化や国境警備の資金の増額などが盛り込まれている。財源確保のため、気候変動対策の事業廃止や縮小などの歳出削減策が含まれている。議会下院では財政規律を重視する共和党の議員も多く困難も予想されていたが、議員たちがトランプ大統領の説得に応じたかたちになった。トランプ大統領は圧力をかけ、法案に反対派の議員と直接対話をするなどして強く働きかけることで可決にこぎつけた。法案はトランプ大統領が4日に署名し、成立する見通し。米議会予算局は、法案が成立すれば10年間で約3兆4000億ドル財政赤字が拡大するとの試算を公表している。