体操男子団体が2大会ぶりに金メダルを獲得。東京オリンピックで逃した団体金メダル奪還を狙い、決勝に5人(橋本大輝、岡慎之助、谷川航、萱和磨、杉野正尭)の選手が挑んだ。6種目(ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒)を各国3人が演技し、総合得点で競う。最大のライバルは中国。くしくも日本と同じローテーションで回ることになった。ゆかにはチーム最年少の岡慎之助が出場し躍動。チームに勢いをつける演技を披露。2種目目のあん馬にはキャプテンの萱和磨が出場。杉野正尭は演技終了後、「つなぐよ、しっかりつないでいく」と言葉を発しチーム力をみせた。そんな中、橋本大輝は今年5月中旬、右手中指の靭帯を損傷。予選でも精彩を欠いていた。橋本大輝はあん馬で痛恨の落下。しかし仲間たちからは「絶対いける!諦めない」と言葉を駆けられていた。前半、第3種目終了時点で、1位・中国、2位・米国、3位・英国、5位・日本。その後盛り返し、第5種目終了時点で、1位・中国、2位・日本、3位・米国、4位・ウクライナ。最終種目の鉄棒の時点で1位・中国との差は3.267、絶体絶命のピンチ。鉄棒1人目の杉野正尭、続く岡慎之助は高難度の技を繰り出し、徐々に中国との差を縮めると、中国2番手の選手が2度落下し得点を伸ばすことができず、この時点で日本が僅かに上回り逆転。日本の最後は橋本大輝。橋本大輝は予選の鉄棒演技で失敗し精彩を欠いていた。しかし決勝の鉄棒では会心の演技を見せ、中国を突き放した。中国は日本に追いつくためには15.265ポイントが必要。中国の最後の演技者は14.733をマーク。日本は絶望的な状況から逆転で金メダルを獲得。体操男子団体最終成績、1位・日本、2位・中国、3位・米国。