男子団体で金メダルを獲得した体操日本代表。橋本大輝選手が万全ではない中、谷川航選手が跳馬で着地を乱した時も、萱和磨選手はチームを鼓舞し続けた。リオ五輪では補欠としてスタンドから試合を見つめた萱選手、東京大会ではメンバー入りするも僅差で金メダルを逃した。萱選手の食事などを支える妻の星良さんは小学校の同級生。出会った頃からオリンピックでの金メダルを夢だとしていた萱選手の夢はやがて星良さんの夢や目標になったという。パリオリンピックの会場には妻の星良さんも駆けつけた。その髪は願掛けのため金髪となっていた。4つの種目でトップバッターとなった萱選手、妻の見守る前でノーミスの演技を見せ、そのガッツポーズの崎には妻がいた。金メダル獲得の瞬間、星良さんはこれまで泣くことのなかった夫の涙に「グッとくるものがあった」と語る。試合翌日、萱選手は星良さんの首に獲得した金メダルかけた。