共働き世帯を悩ます”小1の壁”に直面している保護者も少なくない。これまでは放課後の預け先がないことが議論されていたが朝の居場所に関する悩みも明らかになっているという。関連の記事は画面QRコードから見ることが可能。愛知県の4人家族の小野澤万紀子さんの始業は8時で勤務先まで車1時間のため7時前には家をでなければならないが娘の小学校入学から集団登校が7時45分と遅くなり見送りができない状態で朝娘1人残して家を出発、不安と罪悪感を抱えているという。神奈川県の齋藤さんは小1の壁で小1の娘の出発時間と夫婦の出勤時間が合わず今年1月通信会社管理職を退職、柔軟な働き方ができるベンチャー企業に転職、子どもを見送りことができる環境を重視したという。番組で行ったアンケートには「制度として時短勤務はあるが育児優先と思われキャリア形成に影響するため利用できない」などと意見もあった。この問題についてこども家庭庁は「児童投稿時間よりも早く保護者が出勤する過程では朝時間帯の子どもの居場所が課題となっていることは把握」とした上で今後どのような形でサポートできるのか検討していく考えとした。 大阪の豊中市は4月からすべての公立小学校で午前7時から校門の解放と児童の見守り取り組みを始めた。利用は低学年児童で午前8時まで体育館などで過ごす。教員負担にならないよう民間企業に委託し各校2人見守り員を配置、予算で今年度は7000万円余を計上した。相模原市は去年4月から小学生の子を持つ職員が利用できる子育て部分休暇制度を導入、30分単位で1日最大2時間まで申請可能という。部分休暇は無給だが今年度29人が朝の時間帯に取得を申請しているということ。