小安さんは「少子化を背景にした雇用環境の改善のためには所得を上げていくことが基本だが、職場において子育てしやすいような環境を整備していくことも大切」、「制度を変えるだけでなく、全世代での対話を粘り強く続けて意識も変えていくべき」など話し、宮本さんは「子どもを育てるのに必要な費用の多さと女性が仕事を諦めた場合にパートで再就職した場合の生涯賃金の格差が広すぎる現状を是正しないといけない」、「スウェーデンのように子ども教育環境の充実化など子どもに関連するプロセスの質を上げていくことも重要」など話した。白波瀬さんは「日本社会の中ではリスクを共有することが忌避される傾向にあり、失敗しても許容できる余裕のある社会を構築する必要もある」、「伝統的な家族間や男女の役割など日本社会に根づいた価値観を変えていくことは大変で、子どもたちの未来のための変革を超党派で考えていかないといけない」など話し、山崎さんは「働き方の問題が少子化の原因の中でかなりウェイトを持っていて、所得・雇用の安定性や男女格差を是正することなどをやっていかなければならない」、「人口減少を食い止めるために企業側にもある程度理解をしてもらわないといけない」など話した。古屋さんは「実質賃金が下がり続けていることが問題で、設備投資と生産性向上で改善していくしかない」、「なにか障壁のある人たちのための職場環境作りが障壁のない人も恩恵を受けられるということを企業側に浸透させていかないといけない」など話した。