今から400年前。ヨーロッパで作られた大砲が日本に持ち込まれ、戦国日本史上最大の合戦を左右した。これまで国内の出来事として描かれてきた戦国時代だが、世界各地では日本とヨーロッパの覇権争いが深く結びついていたことを示す資料が発見されている。新興の商業国家であるオランダは徳川家康に最新式の大砲を献上し、世界最大の帝国であったスペインの宣教師たちは豊臣秀頼を支援している。戦国日本で暗躍したこの両国が狙っていたのは、当時世界の3分の1を算出していた日本の銀「ジャパン・シルバー」。今回は、世界規模で巻き起こった戦国日本の大変革を取り上げる。