千葉県山武市のJR総武本線・松尾駅から車で約10分、創業7年の「はやさか」。和洋中なんでもござれの大衆食堂には180種類ものメニューがあり、連日多くの客でにぎわう。年間1万食も出る名物定食は「鉄板和風ハンバーグ定食(400g)」。この商品を目当てに遠方から来るファンも多い。箸を入れただけで肉汁があふれ、肉汁がたっぷりだけどくどくなく、和テイストなソースがハンバーグによく合うという。この一品を考えたのは店主の増田淳さん。まずはペースト状にしたタマネギと牛乳をミックス。それを卵と合わせパン粉・粗挽きコショウなどを加える。ポイントは一度火にかけること。豚肉は地元の養豚場で飼育されたもののみ。厳選した部位に先程の材料を合わせしっかりと揉み込んでいく。形を整えたら240℃のオーブンで約14分。自家製の和風ソースで包みこんだらお客さんのもとへ。増田さんはもともとはこの場所で豚肉料理の専門店を営んでいた。賄いハンバーグが従業員に大人気だったため、ハンバーグを看板メニューにしてリニューアルオープンした。狙いは当たり年間1万食の名物定食となった。ハンバーグ定食650グラムは週末に観光客の注文が多いそう。さらに店主・増田さんの人柄も魅力。増田さんの気さくな性格が作り出すアットホームな雰囲気からお客さん同士の交流の場にもなっている。この日、店を手伝っていたのは二男・元気さん。時々、父のサポートのためやって来る。元気さんは「店のハンバーグが一番おいしいと思ってる」と話す。一方で増田さんは「遠くからわざわざ田舎まで足を運んでもらって「おいしい」「食べたい」と思ってくれる人がいるから続けられる」と話した。