日本製鉄によるUSスチールの買収計画について、12日に開かれたUSスチールの臨時株主総会で買収計画が承認された。全米鉄鋼労働組合は12日に声明を出し、「これで買収手続きが完了するわけではない。雇用や収入・福利厚生が保証されるよう戦い続ける」と反対を続ける構えを示した。雇用について日本製鉄は「組合員の解雇も工場閉鎖もしない」としている。さらに米関係当局の承認も必要で、対米外国投資委員会の審査をクリアしなければならにという。クリアのための焦点は安全保障上のリスクで、米上院議員の一部は日本製鉄は中国とつながっていて調査すべきとしており、これに対し日本製鉄は事実誤認とした上で「安全保障に問題がないことが買収計画から分かるだろう」としている。そして審査が長引けば、9月までの買収計画が後ろ倒しになる可能性もあるという。