フリマアプリで高級ブランドの偽造品の流通が懸念される中、大手の間でAIを活用して鑑定を強化する動きが出ている。フリマアプリ大手の楽天ラクマは中古のブランド品の買い取り販売を手がける「コメ兵」と提携し、これまで任意で行っていたAIによる鑑定を今月から義務づけることになった。対象となるのは400余りのブランドのかばんや時計などで、材質や縫い目など偽造品の特徴を学習したAIが商品を解析し専門のスタッフによるチェックも行うという。このほかメルカリもことし3月から出品者が鑑定を許可した商品に対してAIなどでチェックする仕組みを導入している。財務省によると偽のブランド品などとして海外からの輸入を差し止めた件数は去年、3万件を超え、1987年に統計を取り始めて以降、2番目に多くなっている。フリマアプリでの流通も懸念されることから各社の間で対策を取る動きが出ている。