- 出演者
- マツコ・デラックス 村上竜一 原田あゆみ
毎日2食1000種類以上の納豆を食べた村上竜一さんが登場。2024年の納豆の市場規模は、過去最高の2874億円となった。納豆の容器の改良が進み、期限が延びて海外輸出も進んでいるという 。また、ご当地納豆の数は2600種類以上を突破している。北野エース 東武池袋店では、約50種類の納豆が販売されており、中でも栃木県の「こいしや 平家小粒納豆」は、全国納豆鑑評会で優秀賞を3度受賞している。また、山形県の「ゆきんこ 雪割納豆」は、納豆に米麹を加えて発酵させており、塩辛い中にもコクと旨味が味わえる。
東京・銀座のアンテナショップ「IBARAKI sense」では、地元農家と共同開発した「もち麦入り舟納豆」など珍しい商品を売っている。スタジオで、マツコさんが試食した。
腸活ブームで納豆が注目され、納豆の購入額ランキングも頻繁に入れ替わるほどの熾烈な争いとなっている。村上竜一さんは、27歳のコロナ禍で会社をリストラされたことをきっかけに、全国各地のご当地納豆を食べ歩き、「納豆マガジン」を発刊した。今回、納豆好きのマツコさんが、全国の納豆を食べ比べする。
納豆は大きく分けて黄大豆・青大豆・黒大豆・赤大豆の4種類に分けられる。
群馬県からは、粕川納豆の直売所で販売している「逢納豆 250円」を紹介。地塚大豆と黒千石大豆の2種類をミックスして使用。地塚大豆は、ねっとりして納豆に適しているが栽培が難しく、近年は生産量が減少。粕川納豆では、約30haの大豆畑で地塚大豆などを自家栽培している。黒千石大豆は栽培の難しさから一時期は絶滅したとされる「幻の大豆」だが、平成13年に黒千石の原種が見つかり、発芽に成功し、奇跡の復活を遂げた。作り方にもこだわりがあり、大豆を窯に入れてから通常よりも低圧で長く蒸しているという。蒸した直後に宮城野菌という納豆菌を吹きかけているため、糸引きが良くなりサラサラになるそうだ。
北海道からは、道南平塚食品の「北海道の鮭節納豆 480円」を紹介。ゆきしずかという納豆用に小粒で作られた、口当たりのいい北海道産の大豆を使用。文志郎菌と宮城野菌がミックスされている。鮭節はタレに入っていて、ご飯との相性が抜群だそうだ。
石川県からは、金城納豆食品の「そらなっとう 2パック 129円」を紹介。近畿大学・牧輝弥教授が黄砂の研究中に上空3000mで発見した納豆菌を使用している。
熊本県からは、マルキン食品の「元気納豆 無限 297円」を紹介。熊本にあるマルキン食品は創業110年で、熊本県内に4つの工場を構えている。納豆にしたときに粘りがしっかり出て、ふっくら食感した食感となる、白大豆のあやこがねを使用している。さらに企業秘密の納豆菌を使ったネバネバ具合も注目で、菌付きを良くするために発酵にもこだわっている。納豆の賞味期限は通常だと10日前後が多いが、無限は風味が劣化しづらく20日ほど持つそうだ。
秋田県にある二代目福治郎の「挽き割り納豆(1袋2食入り) 432円」は、苦味や渋みが少ない宮城県産のミヤギシロメを使用。ひきわりが苦手な人もハマるまろやかな味わいだそうだ。
愛知県からは高丸食品の「国産中粒納豆 伝説 238円」、長野県からは村田商店の「安曇野大粒納豆(経木仕込み) 205円」が紹介された。
新潟県十日町市にある「みらい酒店」の納豆は、青大豆を使った珍しいご当地納豆だ。若井さんは元々、測量をメインに仕事をしていたが、若井さんが趣味で作っていた納豆をお客さんから「美味しいから作って」と要望があり、作り始めたそうだ。
村上さんが新潟県で見つけた青大豆を使った激レアご当地納豆「みらい酒店」の「みらい納豆」50g155円は、測量の仕事をしていた若井さんが1人で半地下で製造しているとのことで発酵室もこたつヒーターなどを利用した手作りで作業している。使用している大豆が新潟県津南町産の青大豆「さといらず」。そこに旨みが強い高橋菌で20時間発酵させ、週300~400個を1人で製造し道の駅や通販で販売している。ご飯と試食したマツコさんは、「甘いし柔らかい」「でかいのがいいね」などとコメントした。
納豆不毛の地だった関西が今アツイ! 苦手克服させるためにタレが進化。おかめ納豆でも東西でタレが異なっており、東日本は醤油ベースで西日本は出汁ベースで消費量があがってきており、おかめ納豆は西日本の方が売上が伸びてきているという。
創業70年以上の兵庫県「相沢食産」の「特選NATTO丹波黒(黒蜜)」800円は黒蜜をかけるスイーツ系の納豆で甘さと粘りがクセになる新感覚納豆となっている。
こうした創意工夫した納豆が関西で誕生する中、まだ納豆嫌いが多いエリアがある。納豆の年間消費金額が少ない都市ランキングでは和歌山市が1位。
和歌山県民に納豆について聞き取りすると、臭いから食べない・好きじゃないなどの声がきかれた。一説によると、和歌山は昔から醤油や味噌など麹菌を使った加工食品が盛んな地域で、生命力が強い納豆菌が混ざると麹菌の発酵の妨げになるため納豆を食べる文化があまりなかったという。その一方で、20代以下には納豆好きが多い傾向がみられた。
日本一納豆の消費金額が少ない和歌山に、より多くの人に食べてもらうため誕生したのが「弁慶納豆」158円。食べ応えのある大粒タイプで、関西のスーパーで販売している。造っているのは創業100年以上の田辺市にある「碓井商店」。使用する大豆は上品な甘味のある北海道産のとよまさり。手作業で行いこだわりの口当たりを実現し、タレとマスタードにもこだわっており、神戸市にあるマスタード専門店「平郡商店」が造ったものを使用するなどしている。試食したマツコさんは「タレで味がなくなっちゃってると思ったらそんなじゃない」「バランスがいい」などとコメント。
