おととい石破総理が国連総会で国連安保理の常任理事国と非常任理事国の拡大の必要性を訴えた。安保理では平和維持活動や制裁など幅広い権限を持っており、ここでの決定は全加盟国が従うと義務付けられている。常任理事国は5カ国、非常任理事国は10カ国と決められており、この枠を増やすことが石破総理の主張。常任理事国は第2次世界対戦の戦勝国で、アメリカ・イギリスなどの5カ国。常任理事国の特権は拒否権で、安保理決議の際に1カ国でも否定すればその議案は否決される。非常任理事国は国連総会の投票で選出されるが、任期は2年で連続選出は許されていない。日本は加盟国としては最多の過去12回選出されている。非常任理事国になることで決議案や議長声明などに直接関与することが出来る。国連日本政府代表部に所属していた東大作教授によると選挙運動が大変だという。91年の選挙ではアフリカの国連大使を赤坂の料亭でおもてなしすることがあった。2015年の選挙では当時の安倍総理がカリブ諸国14カ国を訪ねて初の首脳会合を行った。日本は常任理事国を目指しており、拡大するには国連憲章の改正が必要になる。加盟国193カ国のうち3分の2以上の賛成に加えて常任理事国5カ国が全て賛成する必要がある。問題「国連で公用語になっているのは?」の出題。選択肢の青は日本語、赤はアラビア語、緑はイタリア語。