改ざんされた文書で会計検査院と向き合わざるを得なかった近畿財務局元職員の赤木俊夫さん(享年54)。当時の手帳からは激務が続いていたことがわかる。改ざん後の不安や葛藤が伺える記述もある。俊夫さんの笑顔が消えノートは6月23日の記述で終わっている。俊夫さんがパソコンに残していた手記には「元はすべて佐川理財局長の指示です。抵抗したとはいえ関わってきた者としての責任をどう取るかずっと考えてきました。今の健康状態と体力ではこの方法をとるしかありませんでした。」と残されていた。手記を残し2018年3月7日俊夫さんは自宅で亡くなった。妻・雅子さんが訴えた裁判の法廷に佐川氏は一度も姿を見せず佐川氏個人の賠償責任は認められなかった。